劇場公開日 2014年5月10日

「話の推進力が弱い…」俺たち賞金稼ぎ団 くんぞうさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5話の推進力が弱い…

2014年12月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

幸せ

というひとつの要素を除けば、最高だった。というか何であれ、キョウリュウジャーの面々が放送終了後も元気に活躍しているというだけでもう何もいらない。無条件で心踊り感動してしまった。キャストはもう文句なし。デフォルメされた演技もノイズにならず、この馬鹿馬鹿しくも愛おしい作品世界に入り込むことができた。このずっこけ劇団があらゆる難事件珍事件を演技ととんちで解決させるという話を、あと100シリーズくらい見たい。シリーズ化を望みます!
坂本浩一監督が撮ったという部分もかなりの利点だと思う。今回はどんなテーマがあるかなと見ていくと。今回はキレのあるザ坂本浩一アクションに、スラップスティックコメディ要素がつけたされていた。これがとても作品のポップなイメージにピッタリで見ているだけで気持ちがいい。もっと見たい!もっと見たい!と思わせる出来。
ただ、ひとつとても大きな欠点もある。
脚本である。
脚本がいい味を出しているところもかなり目立つが、とても重要なところのひとつの悪いところが全てを台無しにしてると思った。
それは、
こいつらが何故捜査に協力するのか。の動機があまりにふわふわし過ぎている。
後半になっては、うやむやのまま、別の動機をはてはめている。ここがすこぶる物語の推進力を削いでいる。貧乏劇団が公演を開く金のためにってとこがミソなのに、公演の話は一向に出てこない。劇団や演劇という描き方が、演劇界からの脚本を起用しているのにあまりに適当である。
台本渡してそんなはやく覚えられるわけがない。と、その方面での言いたいことが山ほどある。
他の要素が素晴らしいだけに、とても残念である。

くんぞう