海難1890のレビュー・感想・評価
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感動のプロパガンダ!
誰が見てもわかりやすいストーリー。
繰り返し用いられる月と太陽のモチーフ。
サダム・フセインという絶対悪。
プロパガンダ映画としてすばらしい出来でした。
ロシアがある限り、共通の敵を挟んだ日本とトルコの友情は永久に不滅です。
75点。
フィクション部分が...
この冬、「杉原千畝」とほぼ同時に公開された日本人の美談。あちらは特定人物に焦点を当てた作品ですが、こちらは日本人とトルコ人というマクロなお話。
トルコとの競作ということでしたが、序盤と終盤以外は日本人視点が強く感じられました。海難事故が起きた知らせを聞いたトルコ国内の場面や、帰国したトルコの人達がどのような人生を送ったか等、トルコ側に寄せても良かったと思います。ドラマ的なフィクションの使い方はそういった所で使って欲しかったです。花魁や竹中さん演じる本土の医者が出てきますが、少し手伝っただけでフェードアウトしてしまうフィクション部分の必要性に疑問が残ります。せめて医療費無償の台詞は竹中さんに言って欲しかった。
所々惜しい場面がありますが、しっかりと感動的な演出はされています。ストーリーの大筋は史実ですし、日本人とトルコ人の真心が観る人に伝われば成功という映画なのでしょう。
この作品を観る前から史実(結末)を知っている方でも楽しめる作品だと思います。
フィクションと史実が分かり辛いところがあるかも
嘘くさい、フィクションだみたいに思われている部分がありそうなのでちょっと補足を
「事実」
・当時の串本町は食料に余裕がなかったが食べ物をかき集めて被災者の支援を行った
・体温の下がった被災者を暖めるために肌を寄せて温めた
・イラン、イラク戦争で救援機を飛ばした際にトルコの大使が「エルトゥールル号遭難事件の恩返しです」と語った
・日本政府と日本の航空会社が邦人救出を諦めた
→当時、邦人救出も含めて自衛隊の海外派遣は制限されており(憲法9条との兼ね合い)即座に自衛隊機を出すということが出来なかった。これは後に法改正がされる
「脚色」
・竹中直人のシーン
・どっかであった気がする
嘘くさいと思われる善意の部分は実は事実だったりします。もちろんそうするに至った理由もありました。
映画では語られてはいませんが、エルトゥールル号が被災したことを知った日本人が国内を行脚し義援金を集めトルコの人たちに渡しました。
この人物はトルコで日本語を教えるなどし日本とトルコの交流を進めます。その教え子の一人が後にトルコ共和国の初代大統領になりました。
またこの遭難事件、救出劇はトルコの教科書にも載っている話です。
後に続く日本とトルコの友好の歴史の始まりと言っても過言ではありません。
この映画で「エルトゥールル号遭難事件」を知った方は是非その話を深く掘り下げて調べてみてください。
そうすればこの映画は今以上にもっと楽しめると思います。
人々の真心が世界を動かす
この冬ちょっとした競作となった日本と外国の国交を描いた歴史物語。
元々知っていた「杉原千畝」の方に期待していたが、意外にもこちらの方に見応えあり。
1890年、トルコの軍艦エルトゥールル号が天皇への謁見の帰途で嵐に遭い、和歌山県沖で沈没、地元住民に助けられる。
1985年、イランとイラク間の戦争で多くの日本人がテヘランに取り残される中、トルコが救いの手を差し伸べる。
二つの時代が前半後半でそれぞれ展開。
まず、エルトゥールル号海難事故編。
元々この出来事が本作製作のきっかけであり、日本とトルコの友好の始まりだけあって非常に力を入れているのが分かる。
美術セットや遭難~救出、2か国のキャストなどスケール充分の歴史大作。
その昔、少々似た内容の「おろしや国酔夢譚」という邦画があったが、同じ印象を受けた。
グローバル社会となった現代こそ遠い異国の者同士が交わる事は少なくないが、そんな出会いがこういう出来事でも無い限り皆無と言っていい時代。
片や全く見知らぬ地での怪我、疲労、絶望。
片や突然現れた聞いた事も無い言葉の異国人。
不安や怪訝は計り知れないが、それ以上に人を突き動かすのは、困っている人、苦しんでいる人、助けを求める人への無償の献身。
異国の地で受けた優しさと温もり、金や恩を顧みない真心は、国や言葉を超えた。
テヘラン邦人救出劇。
忽那汐里やトルコ人俳優ケナン・エジェらが二役で演じ、臨場感ある社会派ドラマ風となっているが、時間も見せ場も前半に持っていかれた感あり。
しかし、こちらはこちらで見るべきものがあった。
実は、ほとんど接点が無いと言っていい前半の海難事故と後半の救出劇。
かえってこれが良かったようにも感じた。
あの時の恩を今返す時!…というあざとい展開にならず、海難事故の時と同様、困っている人、助けを求める人に無償で救いの手を差し伸べる。
95年も前の話なので、かつての海難事故を知っている人は少ない。
が、あの時と変わらぬ両国間の友好・精神は時を超えて受け継がれていた。
「人々の真心が世界を動かす」
政治レベルでの国と国の関係では何かと難しい問題が多い昨今。
国は違えど人と人同士が感じるもの、受けるもの、与えるものは一緒。
長いと一部で言われているが、不思議とそれほど長さを感じなかった。
エンドクレジット流れても席を立たぬように。
エンドクレジット後に思わぬ人物から祝辞が。
涙モノ
うーん、、
語り伝えたい真実
不覚にも涙
公開初日に観ました。
串本に縁があるので思い入れもありますが素晴らしい作品だと思います。
後世に伝えるべき映画だと思いました。
ほぼ実話に基づいたうまい脚本になっていました。
あんな遊郭が大島にあったのかと思われるかたもいらっしゃるようですが、実際に昭和のはじめまで遊郭はありました。串本節に、“障子あくれば 大島ひと目 なぜに佐吉は山のかげ”と唄われる、佐吉と云うのが佐吉楼という遊郭のこと。
多少の脚色を加えて素晴らしい作品に仕上がったのだと思います。
いろいろすっ飛ばしすぎ
この事故がトルコで広く知られているから非常に親日であること
その前提抜きで話が進むのでよくわからないかも。
地元では 良い行いをした、ではなく
気の毒な大変な水難事故があった、認識なので
話を広めなかったと思います。
地元ではよく知られた話なので、救援機や311支援などは知っていました。
その話はもっと多くの人に知ってほしいとは思っていました、が
なんかもうちょっと違う映画に出来なかったのかモヤモヤします。
前半の嵐と酔っ払いどんちゃん騒ぎは不必要だと思います。
なんの意味があったのかまったくわからないです。
最後のは地元にある慰霊碑です。
解説無しでわかるのかなーと色々思いつつみた映画でした。
大島は名の通り、島。小さな島です。
今でこそ橋がありますが、昔は本州とは船のみ。
海が荒れると孤立します。何日でも。
そんなところでのお話です。
日本・トルコの友好の歴史の原点!!
1890年にトルコ軍艦「エルトゥールル号」が和歌山県串本沖で遭難した事件を中心にして、現在に続く日本とトルコの友好の原点を描いた映画。
ありきたりの史実を知らせる映画かと思いきや、脚本がとても良く寝られていて、物語としても飽きさせないものになっています。
特に映画終盤での、1985年のトルコ航空機によるイランからの日本人救出作戦ともうまくリンクさせており、その構成に少し感動しました。もちろん、キャストの演技や特撮効果も素晴らしく、ダイナミックな今風の映画に仕上がっていて、エンターテインメント性も存分に感じさせられました。
毎日のようにテロのニュースが飛び交う中、こんな時代に最も必要とされるのは「困った人を無条件で救う」という気持ちなのかな?と考えさせられ、これが日本の心なんだと再確認した映画でした。
良かった
えっ、それ言うの
この類の映画としては出演者も良くしっかりと造られていたが
フィクション部分がちょっと残念な造りになっていた。もしも
この内容の全てを真実と受け止められる事になったら映画を造
った意味が無くなってしまうと思った。
もう1点気になったのが内野聖陽さんの英語のしゃべりで、相手
のトルコ軍人役より流暢過ぎると思った。もう少し日本訛りが
あったほうが現実味があったと思う。
これは映画に対する意見ではないが、試写会が始まる前に司会の
方が映画の説明をされるなかで「忽那汐里さんが1人2役で出て
おられます」と言われたが、事前に調べてる人は知ってるし
そうでない人の中には私みたいにそういうこと知りたくないと
思ってる人いるんだから「言わないでくれ、司会者要らないよ」
と強く思った。
不用意に観ると涙
とにかく観て感じてほしい作品
諸事情により、本日3回目。
何度見てもなけます。
命がけの真心。脚色はあるにせよ、本当に起きた話。
こんな自己犠牲を当たり前に出来た事実があることに無条件に感動しました。
トルコの人達は教科書で勉強することがなぜ日本では知る人が少ないのか。
日本では美談を語ることは恥ずかしいこと、トルコでは、人を助けることは当たり前にのこと捉えているのか?
せっかく日本人にもあるはずの真心が薄れてしまったのかな?と考えてしまいました。
どこで観ても客層は年配の方が多かったようですが、是非若い層にも観て、真心を感じてほしい、そしてこの事実を語りついでほしいと思いました。
この作品は、作品の出来以前に、この話を映画化されたことに一番の価値があると思います。
感じ方はそれぞれで構わないと思うので、全国民に観て貰って、知ってほしいし、何かを感じてほしい作品です。
そして日本、トルコのみならず、全世界に公開されてほしい。
真心で全世界が平和へと動いてほしいと願わずにはいられない、そんな作品でした。
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