「不快だった…」紙の月 だいずさんの映画レビュー(感想・評価)
不快だった…
多分完成度の高い良い出来の映画なんでしょうが、不快だった。
よかったのは、小林聡美の頑なで誠実な行員姿。小林聡美が居なけりゃわかば銀行の人たち下衆しか目立たないから。
あとはりかさんの最初のラブホでちらっと見えたおばさんくさいフルカップのベージュブラと、ラブホの真っ赤な光に染まった池松壮亮のお尻かなぁ。
宮沢りえの膝下が長いし細いで見とれてしまった。
94年95年感は洋服とかからはわからなかったなぁ。あの頃のOLってもっとリップライン濃いブラウンとかじゃなかったかと…マックくらいか。
りかが夫に軽んじられていて仕事に生きがいを見いだそうというのはわかる。うん。
でも勧められるがままに化粧品を買って、手持ちが足りなくて顧客の金に手をつけたことにドン引きしてしまって。誰かと話がしたくて、お願いを聞きたくてとかなんかなぁ。あれを手持ちがないからもう少し減らしてって言えない理由がわからなくて。
あぁ、りかさんには寄り添えないわと思いました。ここでりかさんに感情移入ができなくなり、、、なので結構苦痛でした。
ええかっこしたかったんかなぁ。
変身願望?
池松くんがりかさんに惹かれた理由もわからない。たしかに宮沢りえは綺麗やけど、地味な行員姿に通りすがりでときめく?しかも始めは金蔓にしてたわけでなし。
恋なのか不倫なのかゲームなのかよくわからない2人の散財が、もう不愉快で…さっさとばれろーという感じでした。
ラストの窓ガラスがっちゃーんからのりかさん疾走!はちょっとだけスカッとしたけど。
二階からパンプスで飛び降りてよく怪我せず走れるなぁともおもったり。
小林聡美はコトが済んだのちに同じ会議室で窓ガラスに意味ありげな視線を送ってましたがなんだったんでしょう。
こんなにりかさんにイライラするのは同族嫌悪なんでしょうか?横領してないし、勧められても買わずに断れるけど、一歩間違えたら自分もああなりそうで怖いのかなぁ。
石橋蓮司が色仕掛けに引っかからなくて安心しました。あそこで判断をまちがわないから彼はお金をもってるんですよね。
相川さんも大概やなかんじでした。