「最後の果物をかじるシーンがすべて♪」紙の月 ツネさんの映画レビュー(感想・評価)
最後の果物をかじるシーンがすべて♪
クリックして本文を読む
宮沢りえの演技にすごく引き込まれた映画でした。ストーリーは誰でも思い浮かぶ内容だけど、現実的な描写と非現実的な描写のカットの入れ方がすごく効果的で、演出が秀逸に感じました。ほんと上手いです。
主人公がなぜこんな犯罪に手を染めてしまったかという子供の頃の描写も素敵でしたね。裕福だけど良い家庭で育ったわけではなく、両親とはもう縁を切ってるのでは?というかんじで、そのへんの歪みが大人になって平凡な毎日の中、旦那にも愛されているわけでもなく、大学生の男をトリガーにして爆発してしまったかんじでしょうかね。
色々な教訓がある映画で、観る人によって感じ方は様々だと思うけど、わたし的には方向は間違っていたとしてもやりたいことを思いっきりやってみてそれでダメならまたやり直せばいいやん!っていう教訓を得た映画でした。バットストーリーではなかったのがこう思わせたのかな。
あれだけのことをやっても窓ガラスを割って逃げて、更に異国の地で転がってきた果物をガブリとできるなんてなかなか素敵やん。みんなストレスため過ぎだからもっと自由に生きたらいい!という教訓に思えました。
もちろん犯罪はだめなのは言うまでもないけどこれ映画だからね。ってかんじです♪
コメントする