インターセクションのレビュー・感想・評価
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因果応報スペシャル‼️❓
期待を裏切らない。
カオス
リュックベッソン監督作品だけあって、単純な面白さの中にあるカオスがきらめく。
交通事故だけが偶然起きた出来事。
しかしそれが物語を進行させる原動力になっている。
偶然は1回だけというのはセオリーだ。繰り返されると物語が破綻してしまう。
物語は、その事故に集まっていたそれぞれの人々の目的が集結し、生き残ったものがその目的を最後まで遂行しようとし始めるのだ。
ミステリーは、それぞれがいったいどんな目的を持っているのかということだ。
砂漠のど真ん中で携帯も通じない場所、誰も助けになど来ない場所…
生き残った者はお互い信用できずに仲違いしながらもどうにかして車一台を修理する。
同時に最悪の状況下で個々人の赤裸々な事情を晒し始める。
やがて、突然起こった殺人… 展開にじれったさは微塵も感じられない。
そしてようやく砂漠から抜け出し町に出たところからこのミステリーの本質が顔を出す。
修理工だと名乗っていた謎の男は誰なのか?
子供を抱える女は一体何者なのか?
それがはっきりすると同時に、「女」にフォーカスが集まる。
彼女らに付随する願望がダイヤモンド。
砂漠からの脱出の途中、女同士の秘密の会話がなされる。
子供を抱える女は仲間の男を誘い出して修理工の男を襲い、さらにその仲間を主人公の妻に襲わせたのだ。
短い時間で完全な絆を結んだ二人の女。
しかし完璧だった計画も、正義の前にはかなわなかった。
二人の男がそれぞれの問題をそれぞれの方法で始末し、エンディングが流れていく。
エンディングに登場したのは砂漠の旅行者なのか、誰かが壊されたカメラの傍にあったSDカードを拾う。
そこには仲睦まじい二人の写真が何枚も収められていた。
それが、破壊された車の映像へと変わってゆく。
思えばダイヤの密売人によって壊された彼女の大切にしていたカメラ。
あの瞬間、彼女の中でも何かが壊れた瞬間だったのだろう。
ある意味、自分自身が何を望み何が気に入らなかったのかはっきりしたんだと思う。
カメラが撮り続けていたのがお金をつなぐための幸せを表現したフェイク画像で、そこに彼女の本心はない。
逆に事故が起き、破壊された車の画像には、いままでの嘘を破壊したいと願う彼女の気持ちがシャッターを切ったのだろう。
そして同時に、そういうものを写してきたカメラそのものに価値はなくなったのだ。
だから、SDカードを拾おうとも思わなかったのだろう。
この映画は、二人の女が同じ周波数を持っていたことで互いに引き合い、同じ目的を達成するためタッグを組んだ。
金持ちの妻になってもいちいち命令されなければならない境遇に嫌気が差した妻が、外国の治安もままならない場所で自由を得られた場合どうするのかを描いているのかもしれないと思った。
しかし、彼女らをそこまで貶める現代社会は、お金という観点で、貧しくても裕福でも虐げられていることに変わりはないのかもしれない。
クズ同士のいがみ合い
奇跡の出会い
砂漠の中での交通事故
登場人物、全員嘘つき
どこに焦点を当てて観ればいいか、最後まで不明だった。
誰が犯人(悪)という謎解きでもないし、
憎しみ合いながら砂漠では助け合わなくてはという
サバイバルでもないし、
巧妙に仕組まれた復讐劇でもないし。
全部、偶然そうなった。という展開。
そこが面白さなのかな?
スコットとトラヴィス。
トラヴィスとグルならカーチェイスして事故る必要はない。
オードリー。
ダイヤに目がくらんで「恩人」を殺すくらいなら、
最初からそうすれば?
イサム。
悪人は滅ぶ運命。欲に溺れすぎ。
タイラー。
行き当たりばったりの極致。
どうしようもない女。欲を使いすぎ。
サレイ。
結果、こいつだけハッピーエンドだが、
他のやつを泳がせすぎ。何度か死にかけてる。
6人それぞれの視点から描く、という作り方でもなく、
“俯瞰”でエピソードを追っているから、
見ているコチラは焦点が合わない。
だから、感想は「知らんがな」と「ふーん。」しかない。
なんか、残念な映画だ。
3つの物語、女性恐るべし、プチどんでん返しがたくさん
見えているものだけが、本当の幸せではない。
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