「松岡」リトル・フォレスト 冬・春 ヨッシーさんの映画レビュー(感想・評価)
松岡
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人間関係の描写はおまけであり、あくまで料理と風景と風習にスポットをあてた映画なのは間違いない。
母親のその後、結婚相手の詳細や馴れ初め、後輩への淡い感情など、掘り下げても良さそうな部分は結局置き去りで終わる。
でもどんなドラマよりも人間臭さが残り登場人物のキャラクターが立っているという不思議な感覚。
抜群のカメラワークと演出が、料理と自然と人物の美しさを際立たせ、それが望郷や身につまされるようなむず痒い思いを盛り上げる完璧な構成。
最後の神楽では思わず涙が込み上げてきた。
奇跡的に素晴らしい映画。
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