リトル・フォレスト 夏・秋のレビュー・感想・評価
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まぁ、綺麗な娘だから許されるのかなぁ。生活感が無い
残念ながら、全く生活感が無い。彼女が作る物は全て嗜好品。主食として、前年に収穫された米を食べて、彼女は生活をしているのだろうが、生産方法などの具体的な事は触れていない。時間は沢山あるが、コンビニに置いてあるジャムを、時間をかけて作る事に、どんな意義があるのだろう?まぁ『本当の味を追求する』なのだろうが、ソレは都会でも出来る事。
批判的な立場ならば、誰でも感じることだが、この程度の『知恵と体力と時間』で『稲や野菜や動物』を育てる事が出来るのか?都会に負ける様な人格が田舎で再生出来るのか?
都会で生活する方が容易で遥かに生きがいが持てる。僕はそのように結論付ける。
農業とは定着しないと営む事の出来ない産業である。従って、そこに定着する覚悟がなければ、継続出来ないのだ。
細田守先生のアニメにこう言った話があったと思い出した。
生きてる感
生きることは食べること。
それが如実に。
徹底して食べている。
やってることはすべて食べるためのこと。
と言ってもいいぐらい。
町、男、母などの話がちょいちょい挟まるが、それがどう意味をもつのか、それは後半のはなしか。
まずは里山のなかで生きていること。
自分の責任で話せるのってそれぐらいだろう
映画「リトル・フォレスト 夏・秋」(森淳一監督)から。
原作の漫画を知らなかったので「「リトル・フォレスト」が、
作品の舞台となっている、東北の山間の小さな村「小森」を
英語にしたタイトルとわかり、ちょっぴり苦笑いをした。
ただ、ストーリーも映像も、私好みであり、
大きな事件があるわけでもなく、大きな自然に抱かれて、
淡々と時が過ぎ、その生活の中で自分を発見していく。
気になる一言は「夏編」の「6th dish)」
主人公・いち子の後輩、都会に出て戻ってきた、ユウ太の台詞。
「自分自身の体でさ、実際にやったことと、その中で感じたこと、
考えたこと、自分の責任で話せるのってそれぐらいだろう。
そういうことをたくさん持ってる人を尊敬するし、信用もする。
何にもしたことないくせに、なんでも知ってるつもりで
他人が作ったものを右から左に移してるだけの奴ほど威張ってる。
薄っぺらな人間の空っぽな言葉を聞かされるのにうんざりした。
俺はさ、他人に殺させておいて、殺し方に文句をつけるような、
そんな人生は送りたくないなって思ったよ」
なかなか深い意味が隠されているなぁ、とメモをした。
私も元来「現場第一主義」だし、頭で覚えた「知識」より、
体で覚えた「知恵」を大切にしようと常に思っている。
だからこそ、この台詞が響いたが、ふと現実を振り返ると、
「世の中、そんな甘いもんじゃない」という台詞も理解できる。
う〜ん・・迷うところだけれど、気持ちだけは
「自分の責任で話せること」の範囲を意識しよう、そう感じた。
そう言えば、主人公の彼女も、こう呟くシーンがある。
「言葉はあてにならないけれど、私の体が感じたことなら信じられる」
結局は、そう言うことなんだよなぁ。
癒されます♡ こういう時間大事♡
なんでしょうかー。この癒される感じは・・・。橋本愛さんが好きで観ましたが・・・
ただ・・農作業して、ご飯作って、食べて・・一日が終わって・・
これを繰り返すだけなのに
このシンプルさが妙に心を落ち着かせ、最後まで見入ってしまった。そして、気が付くと・・すっごく心地よく癒されていて・・
すごく不思議な作品です。 でも、観て良かった。季節感や食材の新鮮さ、映像から伝わってきてクオリティー高いです。
じっくり、丁寧に作った作品だと思います。
そして、橋本愛さんの透明感とナチュラルな感じがマッチしていて
とっても後味いいです。ぜひ続きも観ます。
食材の名演技。
深夜・休日のグルメ番組が大流行している。
筆頭格はあの「孤独のグルメ」なんだろうが(まさに胃袋テロ!)
実はこういう番組が好きで「深夜食堂」時代からずっと見ている。
(最近始まった「本棚食堂」も面白いぞ)
今作が上映されるのは知っていたけど、原作は知らない。
東北の山村で自給自足…という宣伝に、「海ごはん山ごはん」?
なんて思ったけれど、ほぼそれに近い^^;
特に田舎に興味がなくても、特に料理が好きでなくても、
スッと入れる不思議な感覚の映画である。うーん…映画か?と
思えるくらいか。一季節ごとに一エンディングが入るという、
変わった趣向なので、これは松竹が深夜放送を目論んで、
最初からこんな形式で編集を完成させたのでは?と思ったり。
しかし季節の移ろいに美味しそうな手作り料理のオンパレード。
退屈?と思いきや、冒頭からずっと橋本愛のナレーションが入り、
その説明を聞いているだけでも飽きない。
まぁツッコミを入れると、家の外見と内見の大違いというか^^;
あの山村であの家の綺麗さはないだろう?と思うTV向け映像、
主人公のファッションですら、もう山ガールの美に達している。
本当の農家を体験している人からすれば、うーん?と思うところ
だろうと思うが、今作は農業に焦点を置きながらそれだけでなく、
この食材でこんな料理ができる!素晴らしさを次々と披露する。
見ている間中、ほーっ。とか、へぇ~。なんて頷いてばかりいた。
食べることが大好きな人間にとって、新鮮な食材を前にして
四の五のいうんじゃねぇ!!といったところだ。目から美味しい。
淡々と捌いていく橋本愛の演技も自然体で、気持ちがいい。
演技とも実技ともいえるその生活にスッと馴染んで、この子は
初めからこの山村に住んでいたんでは?と思わせるほどだ。
元々この家が生家、という設定なので、農業していた母親から
あらゆる生活技を教わったとはいえ、手慣れた手捌きと演技。
人気のある若手女優だが、私は初めてこの子に魅力を感じた。
一作品ほぼ一時間で二作ずつ。次回は二月に公開だそうだ。
映画という意味で確かに変わっているが、非常に興味深い作品。
(トマトの強さと弱さを自身に擬えるところなど、比喩表現も豊か)
久しぶりにリラックス
東京の劇場でも入りは20人くらい、やや淋しいかったですが内容は実に良かった。東北の農村に生きる人々とその天地の情景、そして主演の橋本愛さんが実に清々しかった!1年間の撮影なくしては得られない重厚な時間がずっしりと体に響きました。次々と現れる愛ちゃんの作った美味しそうな料理に、恥ずかしながら隣の若い女性と二人お腹をグーグー鳴らしながら見入ってましたwwww
ドキュメンタリーでもなくストーリーでもない、この何とも言えないバランスが心地よかった。愛ちゃんの整った顔立ちとその淡々としたナレーションも、風景に馴染んで違和感は有りませんでした。母親役の霧島カレンさんは堀の深いハーフのお顔が、濃い顔の愛ちゃんとのバランスが取れて、普通の日本人の女性では母子として違和感が感じられた事でしょう。各種の料理と農作業、タヌキ、ネコ、アオサギ、カニ等の生き物も素敵な映像でした。細かいストーリーは次回でわかるんでしょうが早く冬・春編が見たいものです。
美しい緑
来る日も来る日も黙々と農作業に精を出し、手間暇掛けて料理を作る生活。愛ちゃん、料理の手際が良かったけど、ほんまに料理するんやろか?トマトの瓶詰め、美味しそうやったなぁ~
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