「未解読の秩序」複製された男 おっしゃーさんの映画レビュー(感想・評価)
未解読の秩序
「カオスとは、未解読の秩序である」という冒頭のメッセージに深く考えさせられる。
我々が当然と思えることは解読された秩序であるが、よくよく考えてみれば人間が血を通わせて生きていること自体がそもそもカオスなのかもしれない。
テレビゲームでは「バグ」というものが存在する。
レースゲームでいうとコーナーに突っ込むことによって近道できたりするやつだ。
日々生きてる中で、現実の世界でもこういうバグがあるんじゃないか??と考えたことがある。
秩序という言葉では計れない行動をすることによって、異世界への扉が開くかもしれない。
この作品の主人公アダムは、そうした現実世界でのバグに顔を突っ込んでしまう。
終始霧に包まれたような、ミステリアスな空気に飲まれそうな映画だ。
例えればひと昔前の世にも奇妙な物語みたいな得体の知れない空気感だった。
ラストがある意味衝撃的すぎて、もう言葉にならない。
俺も激似と言われる、トニーレヴォローリ(ブタペストホテルのボーイ)に会いに行こうかと思った。
(アンソニーを見つける時いきなり映画のシーンに変わるとこが、あくまでアダム目線での描かれ方で凄く良かったと思います)
@桜木町ブルク
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