劇場公開日 2014年5月24日

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「ネットの問題てんこ盛り。現代を生きる人々の群像劇。」ディス/コネクト 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ネットの問題てんこ盛り。現代を生きる人々の群像劇。

2014年6月19日
PCから投稿

悲しい

怖い

難しい

【賛否両論チェック】
賛:ネット社会の怖さを、改めて痛感させられる。一見接点のない登場人物達が、意外な所で綺麗につながっていく様子も見事。
否:過激なラブシーンは結構多め。登場人物も多いので、気をつけないと覚えられなくなりそう。

 児童ポルノ・なりすまし・ネット詐欺・ネットいじめ・遠隔操作など、インターネットを取り巻く問題を、これでもかと詰め込んだ作品です。群像劇でありながら、それぞれが意外なところでつながる様は絶妙です。リアルでのお互いのつながりが希薄だったが故に、彼らが走ってしまったネットの社会が引き金となり、起きてしまう悲劇には、とても考えさせられてしまいます。また同時に、起きてしまった悲惨な現実と向き合い、改めてお互いの絆を取り戻そうと奔走する登場人物達の様子も、観ていて胸に迫るものがあります。
 過激なシーンもありますが、大切なものが何かを改めて問う作品です。ネット社会の今だからこそ、是非観ていただきたい1本です。

映画コーディネーター・門倉カド