リトルプリンス 星の王子さまと私のレビュー・感想・評価
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映画を見た後にはなぜか印象らしい印象が残らない映画だった。
よかった。
私は星の王子様が小さい頃から苦手で 星の王子様の博物館に行った時入り口にあった星の王子様の像を思い出すたびに背筋がぞーっとします。
彼のあの無機質な目が苦手だったんですよ、なんというか魂が抜けてたみたいに。
だからわたしは原作の星の王子様を読んだことがないのでどんなストーリーか知らないんです
映画を見て絵も言葉も子供向けだなーと思ってました最初は
でも話の後半に行くとなんだか大人に伝えていきたいメッセージが込められていると思いました
わたしは最初は英語で見ましたがやっぱり母国語の吹き替え日本語が一番暖かくなれたように感じます
で、なんで星の王子様が怖いのにこの作品を見るきっかけとなかったのは 日本語版吹き替えが 鈴木梨央ちゃんだった事と 原題The little princeの予告を見た時に大好きなイギリスのアーティストGabrielle Aplin が挿入曲として使われていたからです。
物語を再び思い出します。
たしかに後半はん?と感じるかもしれないけど、私はすんなり観れました...
素敵でした。
よかった。
女の子がボロポロ泣いてた。
タイプの異なるアニメを巧みに織りあわせ
母と女の子のふたり家族。
娘の将来を慮ってか、毎日毎日計画的に過ごして、有名私学に入学しなさいと、少々(どころかかなり)堅苦しい家族。
有名私学に入学するために、引っ越した家の隣に住んでいたのが変人爺さん。
彼は元飛行士で、むかし、小さな星に暮らすリトルプリンス(星の王子さま)と出逢った、と女の子に告げるのだが・・・というハナシ。
老飛行士が女の子に絵手紙で綴る星の王子さまの物語が、本家サン=テグジュペリの『星の王子さま』。
このアニメ部分が秀逸。
木彫のストップモーションアニメのようなデザインで、美しく、この部分を観ているだけでかなり満足。
対して、女の子をはじめとして老飛行士のデザインなどは、目が大きくて、なんだかあまり好きになれない感じ。
とはいえ、ハナシの語り口が上手いので、それはそれで飽きない。
このふたつの造形タイプの異なるアニメで楽しませるだけかしらん、と思いきや、後半、病気になった老飛行士に代わって、女の子が星の王子さまに逢いに出かけるあたりから、またもや転調。
おとなになって子ども時代を忘れてしまった星の王子さまの世界は、ティム・バートンを思わせるダークファンタジーの世界。
「子ども時代・子ども心を忘れない」というテーマはありきたりだけれど、タイプの異なるアニメを巧みに織りあわせてのストーリーテリングは、最後まで飽きることがありませんでした。
なお、大きくなった星の王子さまのキャラクターデザインが、成長した『リトル・ダンサー』のジェイミー・ベルそっくりなのには、驚きました。
大人になった王子さまなんて見たくなかったのに!
世界中で愛されるアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの「星の王子さま」の続編がアニメーション映画となりました。内容は「星の王子さま」の後日談が9歳の少女の目を通して描かれるものになっています。従って、原作から大きく外れた少女の孤独が癒される新たな物語が、賛否両論を生んでいるところなのです。
実写ではスタンリー・ドーネン監督のミュージカル版(1974年)などがすでにありますが、すがすがしく、詩的な文体で語られる大人の童話の初のアニメ映画化は、原作のイメージを守る工夫が凝らされていていました。
アニメ映画『カンフー・パンダ』(2008年)のマーク・オズボーン監督は、不時着した砂漠で王子さまに会った飛行士のその後と、老いた彼が出会う孤独な少女の物語の内側に「星の王子さま」の話を組み込んだ二重構造に仕立て、両者の技法を変えて表現しました。それは、CGアニメと一コマ一コマ画面を動かして撮影するストップモーション・アニメによって制作されており、主人公の女の子が暮らす現実世界のシーンはCGアニメ、女の子が想像する星の王子の世界のシーンはストップモーション・アニメで描かれているのです。まるで、原作の挿絵が動き出したような素朴な愛らしさを生み出しました。
物語は、とある街に引っ越してきた9歳の孤独な少女は、名門校の入学試験に合格するために、教育ママの母親から与えられた厳しいスケジュールのもとで、夏の間、勉強漬けの毎日を送っていました。
しかしある日、彼女は隣に住んでいる年老いた老飛行士(声・ジェフ・ブリッジス/津川雅彦)と出会い、彼が若い日ころ、砂漠で不時着した時に出会ったという「星の王子さま」の物語を聞かされます。女の子はその物語に夢中になり、続きが知りたくてたまらなくなります。飛行士と仲良くなりますが、そのことを快く思わない母親に叱られてしまうのです。それでも彼女は物語の続きを聞くため、こっそりと飛行士に会いに行っていましたが、物語の悲しい結末を知ってしまい困惑します。
そして夏の終わりが近付いたある日、飛行士は病気にかかり入院してしまうのです。女の子は病気に倒れた老飛行士を救おうと、その夜、意を決して砂漠から消えた王子さまを追っておんぼろ飛行機で飛び立ち、王子さまに会いに行こうとします。
もう青年になったはずの彼は、子供の頃のことを覚えているのでしょうか?
かつて旅に出て戻った王子さまは、そこにいたキツネから「大切なものは目に見えない」と教えられました。そう、人を思いやる気持ちや友情は目に見えない。大人は子供だったことを忘れてしまいがち。そして人には必ず別れのときが訪れるのです。
原作そのままの暖かな肌触りとほのかな寂寥感はあるものの、大人になった王子さまは見たくなかったです。女の子の冒険も、現実と夢の世界が曖昧なのはいいのですが、夢の世界が妙に現実的な文明批評に縛られていることが気になります。
映画『西の魔女が死んだ』で見せてくれるような、たましいの永遠性の世界観を望んでいたのに、単に老飛行士の死を女の子がどう受けとめるかという話に矮小化されているところが不満です。
映像が抜群にきれいなので、「大切なものは目に見えない」という原作のメッセージを感動的なエピソードで綴って欲しかったですね。まぁ、名作の続き物は、原作のイメージをぶち壊しかねないので、難しいと思います。
☆原作本の紹介~ゴマブックス刊『星の王子さま』浅岡夢二訳
この本の企画に参加して、訳者の浅岡夢二先生に、絵本作家の葉祥明先生を挿し絵担当して紹介しました。スピリチュアル本の訳本で実績のある浅岡先生ならではの原作の世界観に迫った、平易で親しみやすい『星の王子さま』にであえます。
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