「PTAの『三つ数えろ』」インヒアレント・ヴァイス ヒートこけしさんの映画レビュー(感想・評価)
PTAの『三つ数えろ』
このケバケバしいノワールは『ロング・グッドバイ』と同じ匂いがする。そこで思い出すのは『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』の献辞「ロバート・アルトマンに捧ぐ」。ポール・トーマス・アンダーソンは異端児たり続けた師匠の影を追い続けているのだった。グルーヴィ
物語は複雑で明確な結論も避ける。キャラクターやシーンの魅力で興味の持続を保とうとする構成(だと個人的には受け取った)。つまりこれはポール・トーマス・アンダーソンの『三つ数えろ』(もしくは『四つ数えろ』)ということになるんだろう。ただそれなら『ビッグ・リボウスキ』の方が好きかな
『ビッグ・リボウスキ』はコーエン兄弟のコメディ版『三つ数えろ』やけんな
ポール・トーマス・アンダーソンの作品はすべて傑作っていう前提でいうけど『ザ・マスター』以降ちょっと落ちてきよるかな
『インヒアレント・ヴァイス』には鳥肌が立つ画が無い。こんなことポール・トーマス・アンダーソンの今までの作品には考えられなかった。思うに彼には会話劇は向いてないんじゃない?もちろん死ぬほど高いレベルでの話やけど
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