白鯨との闘いのレビュー・感想・評価
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”大人向け”海洋冒険
世界の文学全集などでおなじみの「白鯨」をハーマン・メルヴィルが
いかにして書いたのか?という話。
船長と一等航海士の確執と友情、壮絶なるサバイバルなど見どころ
満載なんですが・・・。
結局テーマは白人中心主義の反捕鯨映画。
なんせ人間よりも強く、賢い海の神は
アルビノ(白色個体)の”白い”クジラですから。
プロパガンダとはかくありき。
78点。
生死との闘いです…
白鯨も、迫力ありましたが
海の中、漂流生活でやつれきった俳優たちの姿も凄かったです。
実際は、もっと凄まじかったと思いますが…
綺麗に締めくくられていました。
チェイスが、残してきた仲間たちを島に迎えに行ったシーンも、映像化して欲しかったです。
迫力満点
鯨登場シーンは大迫力。
大海原を航海する様もリアリティ有り。
様々な困難に会い、それでも生き長らえようとするのは何故。重いテーマ。
荒くれ者が多そうなイメージの船乗りだが、仲間割れとか殆ど無いのは意外。
そんな事している暇無いのだろうけど。
壮大な映像を観たくて
より良い豊かな生活の為に、捕鯨という危険な漁に出る船乗り達。貧しい生活から抜け出す為に仕方の無いことは分かるが、鯨のオイルだけ?他は破棄?そりゃあ、鯨も怒るわな。船主側の強欲さが腹立たしい!鯨の目が悲しくて怖かった。
生きてこそ の海版
ソーのクリスへムズワースが大好きになんで
行ってきました。
前半、船長と航海士の確執とかで
イラッとしたりムカッとしたりハラハラドキドキで
あっという間なんですが、
後半は、まさに『生きてこそ』の世界でした。
一周回って「邦題絶賛論」
確かにオレも、これまでのレビューの中にも邦題について、いろいろ言ってきたことはある。
原題「In the Heart of the Sea」
直訳すると、「海の中心で」あるいはもっと意訳すると「心の奥底にて」
結論から言うと、この映画のテーマは
「変わることの勇気」
心の奥底に自分のこだわってきたこと、しがらみ。
主人公チェイスは海の男であることに誇りと自信、こだわりを持っていた。船長ポラードは名家の出故、その立場を守ろうとしていた。
そんな二人が、大海原で自分たちのそれぞれの主張を通そうとし、船内の関係が崩れつつも、仕事をきっちりとこなす。そんな彼らがさらなる野望を遂げるため、噂のクジラの大群、そして「白鯨」を狙うため、初めて一致団結する。
しかし、圧倒的な存在の白鯨は、彼らをいとも簡単に蹴散らす。その白鯨に対し、チェイスは「オレの獲物だ」と海の男にこだわり、あっけなく逆襲に会い、船員全員を窮地に追い込んでしまう。
これ以降の話は省略するが、2度目のチャンスに彼が白鯨に攻撃しなかったのは、
「攻撃しても負ける」「攻撃する意味がない」
→
「勝っても意味がない」
クジラ狩りの名手であることのこだわりを棄てた瞬間である。圧倒的絶望的な極地で、自身の本当の「心」を知ったことで、それを背負っていくことを決めたのである。
「変わることの勇気」
拾った命、その心にしたがって生きることこそ、「変わることの勇気」。それこそポラードが聴聞会にて、その立場を差し置いて真実を語った理由だ。
(とはいっても、チェイスについては、ほぼほぼラストの、Wake up! Wake up!には、「タイタニック」かよと、思わず数少ない笑いどころ、いや笑っちゃいけないシーンだが。でもあそこで死んでしまうとテーマが飛ぶ)
そして後年のニカーソン。こちらも真実を語ることで、ようやく彼の闇が晴れる。
(まあ、正直こういう告白式、というか「ライフ・オブ・パイ」式にしたのは減点だと思うけどね)
・・・
邦題「白鯨との戦い」
「白鯨」は「変わらない、変われない」オレたちを圧倒的絶望の中にて「変わること」の必要性を教えてくれている。
だから「白鯨」との「闘い」でなければならないのだ。
エネルギーも変わる。
時代も変わる。
邦題批判が的外れなお前も変われ。
マジ、いい邦題だ。本作を良く理解して考えられてる。
また劇画調のポスターにもあってる。まあ、映画のテーマからすると、あちらの、チェイスが一人モリをもって向かっているほうが合っているかもしれないけどね。
追記
時間の推移がめちゃくちゃ早いので、あっという間に激ヤセしたりして、ダイジェスト感が出てしまい、そのぶん損をしているし、それに対して、テーマがはっきり浮き上がってくるのは本当にラストぎりぎりまでなので、前半のキャラクター紹介がもたもたしすぎているところが痛い。
追記2
クリス・ヘムズワース。
メル・ギブソンとカート・ラッセルの真ん中あたりを行ってほしい。
迫力の映像!やりましたロン・ハワードカントク!
あまり期待せず映画館に足を運びました
寒くて外に出たくなかったのですが、息子がどうしてもと言うので渋々行った次第です。
ロンハワード監督の映画は今までも好んで観てきたのですが、この作品は期待しておりませんでした…鯨と戦うなんて…
しかしそこはロンハワード監督!やってくれました!
極限の状態で人間の感情をどう見せるかと思っていたのですが、見事に悲しみや恐怖そして感動を表現していました。
役者たちも時間を追うごとにゲッソリとしていく様がよくよく表現されておりました。
観ているコッチもゲッソリですよ。
とてつもなく大きい白鯨VSちっぽけな人間
という壮絶な戦い(言っておきますがドンパチではありませんよ。笑)を見事に描いておりました。
ただ前の席の人の座高が高く映像の一部が見えずらかったのが残念でした。映画館もそういう部分は昔から変わりませんね
あの座席と言うものはどうにかならないものですかね?
肘掛も左右どちらを使えばいいものか。
総評としては「好きな人は好きな映画」でした。
希望、挫折、葛藤、無力、限界、新たな歩み
家柄で新たになった船長と次は船長と言われた主役、いきなりの展開に想像力をかきたてる。どんな波乱がまちうけるのか。途中、いろいろな経過を経て二人は心から信頼できる関係となる、という流れ。
これはネタバレではありませんね。2Dでストーリーを味わう事が出来ました。
ほげー!な映像と事実
鯨油を手に入れるため海に出た船員と規格外の大きさの白鯨の戦いの話。
鯨に襲われるシーンはとにかく迫力満点!
船員たちの動きも緊張感があってハラハラしながら観れる。
鯨油の生々しい取り方とかかなりリアルで勉強になる。
極限状態のサバイバルってこういうことかと思った。
みんな生きるために必死なんです。
必死に生きるってかっこいいんです。
新しいスパイダーマンのトムくん可愛いかった、これからの活躍が楽しみ!
致命的にダメなところが2つ
つまらないとは言わないが絶賛とは言いがたい作品
海の象徴として描かれる鯨のCGがいまいち。
大きさがいまいちわからないし、迫力もあんまり感じなかった。
船と並ぶシーンがあって何か大きいのかな?ぐらいはわかるが、大きいが故の怖さが感じられなかった。
オーシャンズとかの方が圧倒的に大きさ、迫力、怖さがある。実写に勝てないのは当たり前だが、これが現状のCGトップの出来とは思えない。
全編回想だが語っている人が知り得ない映像が多すぎる。そこが終始引っ掛かり乗れない。クリスヘムズワースが語るなら納得だが。
他にもいろいろ良いとこ悪いとこあるが続きはブログで
しかし、何を言おうとこの映画が反捕鯨=日本を狙い撃ちなところに代わりはないのか?…
ジョーズ的恐怖
予告を見ても特に興味をひかなかったが、この時期、観るものがなかったので・・・
白鯨と言えば、トムとジェリーにそんな題材があったな、という認識くらい。
日本人として思うのは、お前らもいいだけ捕獲しておいて、獲らなくなったからと言って日本の捕鯨にケチつけるなよ。と言うことに尽きる。
作品そのものは白鯨との闘いなのか、自然との闘いなのか、邦題はちょっとずれている気はする。
作中人物たちが問題視する部分については、日本人的には・・・最前線でもあったことらしいし、戦後でも話題になった人物がいたか・・・
映像の迫力や緊迫感から、やはりスクリーンで見るのがお奨め。
第一撃目はシートから跳び上がりそうになった。
ベテラン航海士、私的には「ラッシュ プライドと友情」のジェームスハントだな。
壮絶
嵐に鯨を追い込むシーン、巨大な白鯨。
海が舞台なので波のうねりなど映像はどれも迫力満点で凄かった。
白鯨との闘いがメインかと思いきや、確かにそれも見所なんですが、それよりも漂流の過程が凄まじすぎた。
ここまで深い内容だとは思ってもみませんでした。
個人的に興味をそそられたのが、メルビルを演じていた人。
どこかで見たことあるなと思ったんですが、髭をたくわえてたので気付くのに時間がかかりました。
「パフューム ある人殺しの物語」の主人公を演じてた人ですね。
パフュームのネタバレになるので詳しくは書きませんが、パフュームでジャン=バティスト・グルヌイユを演じた彼が、白鯨の物語の裏の隠された秘密を知る役を演じている事に奇妙な縁を感じました。
大海原との闘い
ロン・ハワード監督の海洋スペクタクル。
てっきりモビー・ディック対エイハブ船長の「白鯨」の新解釈映画化だと思っていたので、原作タイトルや主人公名が違ってあらびっくり。
「白鯨」の基となった19世紀に起きた捕鯨船エセックス号沈没の実話の映画化。
「白鯨」もリンクネタとして挿入、ちなみに「白鯨」はジョン・ヒューストンが手掛けた1956年の映画は昔見た記憶があるが、知ってるようで詳しくは知らないのが本音。
あちこちで言われている通り、確かに少々邦題ミスかも。
この邦題からだと白鯨との壮絶な闘いを描いたパニック・アクションを想像する。
勿論その醍醐味もある。
捕鯨シーンは臨場感満点。波しぶきが画面からかかってきそう。
遂に姿を現した白い悪魔。
他の鯨と明らかに違う体格差。
身体中には人間との壮絶な闘いとの証とも言うべき傷だらけで、その異形は不気味でもある。
出現すると一気に緊張感が高まる。
襲撃シーンは悪夢。
鯨ってこんなに恐ろしかったっけ?
迫力も存在感もゴ○ラ級!
そんな怪物を前に、人間は成す術もナシ。
“白鯨との闘い”より“白鯨の襲撃”の方がしっくり来る。
…実を言うと、“白鯨の襲撃”は中盤のみくらい。
骨太なドラマとサバイバルがメイン。
出港して一向を襲う嵐。
さながらこれからの苦難の洗礼。
ひと度海に出れば、帰港するのは年単位。
その間狭い船の中で、すし詰め状態のワケありの男たち。
何も起こらない訳が無い!
確執、傲慢…黒い人間模様。
怪物の襲撃で船は大破。
生き残った乗組員たちはボートに乗って…。
飢え、乾き、疲労、恐怖、絶望、死…本当の苦難が始まった。
全ては鯨油を手に入れる為。
自然を殺し、海を甘く見、欲深い者たちへの強烈なしっぺ返し。
自然に歯向かった者に自然は牙を剥く。
ソーにスケアクロウに3代目新スパイダーマン、船外にはQ…。
個性的な乗組員。
ロン・ハワードの演出も手堅く。
全米では批評・興行共に不発。特に興行的には大沈没。
日本でもランキング初登場7位、観て来た劇場はガラガラ。
序盤はちょっとタルく、全体的に重苦しいが、スケール充分で、後味は割と良く余韻が残り、なかなか見応えあった。
ついつい気になったのが日本の捕鯨問題。
史実を基にしたエンタメ作なので直接的な関係性は無いと思うが…
仕留められた鯨の無惨な姿、鯨を捕まえようとして返り討ちに遭う皮肉に、少なからず反捕鯨のメッセージが込められているような気もした。
みな、生きるために命をはる。もちろん、クジラだって。
オーウェンたちは、生きるためにクジラを捕獲してきた。白鯨も、生き残るために戦ってきた。オーウェンたちと白鯨との最後の邂逅シーンに、お互いのそんな生き様が映し出されていて痺れた。そりゃあ、あの傷だらけの白鯨の姿を見せつけられたら、銛を打ち込むことなんてできないね。
あれほど名家風を吹かせていたポラード船長が、極限の日々を乗り越えたおかげで、査問委員会(だっけ?)でかっこいい男っぷりを見せる。いい場面だった。
最後メイビルが生き残りのオッサンの家を去る時、「燃える油がでたらしいですね」的な世間話で別れるが、新しいエネルギー時代の到来をさりげなく示唆していて、かつて華やかだった捕鯨産業の終焉を暗示していた。
隠された真実とは!
この作品を見るにあたったレビューなどをチェックした。チェックしないで見たら微妙と感じてしまうだろう。邦題はいかにも人間VS白鯨といった感じ。しかしこれは間違いで本当のテーマは人間が究極に追い詰められた時生き抜くために何をするのか。と言った感じだろう。だからこの作品は原題のまま公開すべきだ。この映画は前半後半でかなりテーマが分かれる。前半は鯨との戦い。アクション強めで鯨との戦いは大迫力である。後半は漂流される中でのヒューマンドラマ。ある意味前半後半で楽しめる雰囲気が違うから一石二鳥とも取れる。そして何よりこの話が実話ということだ。確かに映画を見てみると実話を基に作ってるのがわかる。ちなみにだが鯨の捕まえ方や油の取り方もリアルに描いてて勉強にもなる。物語は時系列でいう1番新しいとこから始まり漂流され生き残った人が真実を語るところから始まる。隠された真実とはなんだったのか気になる方。そして大迫力の鯨を是非スクリーンで見るべき。邦題を気にせず見ればなかなか楽しめる作品である。
全166件中、101~120件目を表示