「人のちっぽけさ」白鯨との闘い inusaさんの映画レビュー(感想・評価)
人のちっぽけさ
人間とクジラとのガチバトルかと思いきや、驕った人間の愚かさや
人の矮小さなどを突き付けられる物語でした。
主人公も含め、クジラを単に金稼ぎの消耗品としか思っていなかったが、やがて圧倒的な脅威として牙を剥いた時、己の小ささに気付く…といった感じ。
人の利己的な欲求って本当に下らないとか、自然て本当にデカイなとか。ぼんやりと考えたり。
クジラを倒すのは神から与えられた使命とか言ってるのか本当に何様なんだと思うけど、本当にその頃は思ってたのかなあと感じるほど話に引きこまれました。
ガチバトルだと思ってたので本編が淡々と話が進むのには違和感を感じましたが、クジラの圧倒的な強さや嵐のシーン、漂流時の静けさと絶望感など、派手な恐怖と静かな恐怖が交互にあってとても楽しめました。
特に静かに迫ってくるクジラは圧倒的な強さを見せ付けた後だからこその恐怖でした。
しかしあんな小さな船と銛だけでよくクジラと対峙できてたなと…
そしてそれでクジラを征服したぜ~みたいによく言えたもんだと。
人って本当にアホだなぁ~と観ながら思いました。
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