「この映画が訴えかけるもの」白鯨との闘い スパイダーマンさんの映画レビュー(感想・評価)
この映画が訴えかけるもの
1800年代、まだ人々が鯨油を主に使っていた時代が存在しました。
鯨油取りである船乗りたちが初め捕鯨船に乗って海にでて、鯨を殺すシーンは、今の時代の人間からするととても見ていて心苦しいところがありましたが、それは僕らが生きるために豚や牛を殺すのと同じです。
劇中では人間が鯨を狩り油をとることは神から与えられた指令なのだという言葉が出てきていました。
この映画に登場する巨大な白鯨は、欲にまみれた人間たちを抑制する神か、あるいは自然の脅威そのものであるかのように見えました。
こてんぱんにやられ、漂流する船乗りたちが、とてもとても小さく見えました。
映画全体としての評価としては、とてもよかったと思います。200年前の時代観もきちんと再現されていたように思うし、なによりこの映画でよかったのは俳優たちの演技です。
極限状態に追い込まれた人間たちによる、衝撃的なシーンもありましたが、見事なまでに全員の演技が素晴らしかったです。
壮大なテーマをもちかける映画でした。
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