「ソフトな描写で描かれる、悲しくて壮絶な真実の物語。」白鯨との闘い 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
ソフトな描写で描かれる、悲しくて壮絶な真実の物語。
【賛否両論チェック】
賛:主人公達が、生きるために下す決断の数々に、深く考えさせられる。グロいシーンが極力無いように描かれているのも嬉しい。
否:後半の白鯨のくだりは、やや蛇足感があり。
大海原に投げ出され、絶望の淵に立たされた男達が、それぞれの決断を下していく描写が、非常に哀しく映ります。決して正解がない中で、生きるために下す決断の一瞬一瞬に、思わず考えさせられるものがあります。
また、〝捕鯨”というものが1つのキーワードとなってくるだけあって、鯨の描写も極めて自然で美しいです。ただ美しいだけではなくて、一種の畏怖さえ感じさせるような、荘厳な雰囲気も漂わせているのが印象的です。
描写はソフトですが、お話自体はかなり壮絶なので、その辺りはご留意下さい。
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