「アメリカン至高災害映画」カリフォルニア・ダウン モモンガさんの映画レビュー(感想・評価)
アメリカン至高災害映画
配役もCGも音楽も良いハズなのに何故こんなに残念なのか‥‥
テーマが大地震という事で恐らく日本(作中の序盤に出てきますが東日本の映像や事象)を題材にしていると思うのですがなんというか甘い。
序盤の前触れなマグニチュード7でまさかのダム大惨事だったりビル倒壊したり
いやいや、そんなモロいの⁉︎
とか主役がレスキュー隊員にもかかわらず明らかに助けられた人をスルーしたり(いや、途中でいきなり救助モードになって助けたりはするのですがその時だけ)、というよりむしろ略奪したりと本当に主役の設定がお得意の元軍人だったら良かったシーンばかりです。
あと余震バリバリな状態で高い場所を目指させたり(何故かモロいビル達)通信する機会は山ほどあるのに(携帯は使えないのにレシーバーは超機能する)救助隊本部に連絡せず元嫁とイチャコラする主役。
‥‥‥なんだオマエラ
中盤そんな目で見てました。
そして、津波ですよ。
動画に数多くアップされ圧倒的恐怖で今でもあまり見たくない方々も多いですが
、この映画の津波は一味違う。
津波が押し寄せて建物が倒壊してハイ終わり。
‥‥‥洪水?
津波の怖さは押し寄せる時に全てを壊して引く時に壊れた残骸が更にまた壊し尽くし(流された方々がこの引く時に大勢亡くなると言われています)すべて持って行ってしまうのにあります。
ところが作中の津波は引かない。
それどころか限りなく透明。
オーシャンブルーですよ。
土も残骸も呑み込んで尚且つ透明。
ナメテンノカ?
アメリカン津波は凄いですね。
(ちなみに津波は海中の隆起や割れによって生じ、陸地での震源なら土砂崩れや地割れなんですがね)
いやぁ、各地の大地震を題材にしたなら色々な矛盾が引っかかりそうなモンですがね〜
作中の地割れなんですがあんだけ割れたら多分アメリカ全土崩壊してそうですし、マグマとか出てきちゃいそうですよ。
全てがアメリカ都合で全てがユルい災害映画でした。
これだけ予算と配役とCGができるならそういったところもちゃんとして欲しいもんです。
(監督、スゴイCGデキタネ)
(ワーオ、スゴイハデデスネ〜ビルガイッパイコワレルトカCool‼︎)
で作ってもらっては困りますよ。
もはやシナリオ段階から書き直して欲しい作品でした。