ジャッジ 裁かれる判事のレビュー・感想・評価
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I choose you. 親子の再生を描いたらヒューマンドラマ
法廷サスペンスはちょっとした味付け程度で基本は親子の再生を描いたヒューマンドラマです。親と距離をおいて暮らしている自分にはグッと来るものがありました。
ロバート・ダウニーJrが気持ち良さそうに自転車をこぐシーン、嵐の中で親子が感情をぶつけ合うシーン、バスタブのシーン、法廷のシーン、最後の釣りのシーンと色々と心に残ります。
ロバート・ダウニーJrは流石に芸達者ですね。ちょっとトニー・スタークと被るキャラクター設定ですが、法廷や酒場での頭のキレッぷりは単純にかっこ良くみえます。ロバート・デュバル更に歳を取ったなー。自分が映画を観始めた頃から既にお爺ちゃんだったんですが、本気で歳を取ったと感じました。御歳83歳!納得。これだけ歳を取っても名演技できるのですから、スゴい役者さんですね。
悪徳と思われてるやり手弁護士でも、裁判長を長年やっている堅物でも感情を持った一人の人間なんです。それぞれの想いや確執が最終的にほどけるいいラストでした。エンディングで流れるcoldplayの名曲「The Scientist」(のカントリーバージョン)まで含めて良い出来でした。
家族って意外と難しいです。陳腐な言い方になりますが、それでも家族は家族なんですよね。親と上手くいかないと感じる方にこそ観てほしい作品です。
老醜とは何か
※ブクログからの転載です
母の葬儀で久しぶりにシカゴからインディアナ州の実家に帰ったハンク(ヘンリー)(ロバート・ダウニー・Jr.)。敏腕弁護士だが、家庭はうまくいっておらず妻とは離婚協議中で、実家でも長年判事として地元の人から尊敬されてきた父ジョセフ(ロバート・デュヴァル)と険悪な関係。
葬儀が済んでシカゴへ戻ろうとしていたハンクだったが、父がひき逃げの容疑で警察に取り調べを受けているという連絡が入り……というお話。
年を取ると、色々なことがうまくできなくなってくる。まして、病気になっていたらなおさらだ。
「他人に下の世話をさせたくない」なんてよく言うけど、他人に迷惑をかけたくないというだけではなく、自分の見苦しいところを見せたくない、という意味でもあると思う。
老いたゆえの見苦しさを「老醜」という。この作品で、ハンクの父ジョセフは記憶がときどき曖昧になったり、排泄物をまき散らしてしまったりする。その姿は確かにかっこ悪いかもしれない。
けれども本当に醜いのは、残り少ない生にしがみつき、自らの信念を枉げてしまうことだ。「真実しか語らない」と誓う法廷において、そして息子たちの前で、嘘をつかなかったジョセフは見苦しくなどなかった。彼は判事として生きてきた自分の人生に背かなかった。全てをごまかして有罪を免れたとしたら、それは彼にとって刑務所に入ることよりもずっと不名誉なことだっただろう。
裁判が終わって、ジョセフはハンクに少しも声をかけなかった。最初は冷たいな、と思ったけれど、あれはきっとハンクのことを息子ではなく弁護士として認めたからなのだろう。
厳格な父と不良息子の和解というストーリーにさほど目新しさはないものの、ロバート・ダウニー・Jr.のキャラクターが添えられることによってなんとか没個性を免れているように思う。
ただ、見慣れたいつものRDJで多少食傷気味でもあるし、実年齢に比べて若過ぎる役柄のように感じた。ヴェラ・ファーミガの同級生にはちょっと見えないような……。もう少し落ち着いた大人の演技も見てみたかったなあと思った。あと彼だけスターのオーラが出過ぎていて兄弟が兄弟らしく見えないんだよな!(笑)
ロバート・デュヴァルはこの映画が初見だったけれど、さすがの貫録ですごい俳優さんなんだなっていうのが一目瞭然だった。後で「ゴッドファーザー」を観て、この頃はまだ若かったんだなあと思った。良い俳優さんが年老いていくのは仕方ないこととはいえ、やはり少し悲しい。でも、こういう役を演じるのに相応しい年齢になってお現役で活躍してくれているというのはありがたいことだな、と思った。
良いお話(レビュー若干ネタバレかも?)
意外にも深い人間ドラマだった。
親子愛とか兄弟愛、高潔さや父の威厳などがじわじわと効いてくる。
笑える所もあるが、それが呼び水となって別の感情が沸き上がってくる。
軽い気持ちで観たからか、結構効いた。
★4評価は、テレビでやってたら録画して観たいレベルだけど、結構泣いたから多分観ないw→だって、あったかくて切ないから。。。
とても良い映画だと思う。
父と子、そして兄弟
簡単にストーリーをまとめてしまうと、故郷を捨てたやり手の弁護士が、母の死と父の事件を機に帰郷し、そこで家族そして自分自身を見つめ直すことになる再生のストーリー
コンセプトは、一見既視感を得るかもしれないが、法廷という場で展開され真実とは何かを問うというテーマが絡み難しい判断が投げかけられる為、決してそんなことはなく寧ろ新鮮である。
また真実の解明と、家族の再生が交互に進退を繰り返すので話の中だるみもなく、上映時間はさほど感じない。
そして重苦しくなりそうな空気を、立ち振る舞いや細かなギャグで和ませるのは、昨今のロバートダウニーJr.らしい演出だっただろう。
またロバートデュバルの演技は圧巻であり、二人の掛け合いは鬼気迫るものがあり、それでありながら分かり合えない悲しさが滲み出ていてとても感情移入しやすい。
上記の通り総じて高評価だが、幾つかマイナス点もある。一番大きいのは、恋愛面だ。別に故郷に行けば元カノがいるのは分かるし、昔を懐かしむのも分かる。ただ離婚協定中の身で、家族に問題を抱えているのに完全によりを戻すような描き方をしているのが、映画の雰囲気にマッチしてないように感じた。せめて第一段階としての友人に戻るぐらいの描写にしてくれれば良かったのに。
それともう一つ最終的な事件の結末が少し消化不良な感じが否めなかった。罵られたのは分かったし、記憶が無いのも分かるが、自己判断が出来なかったわけではなく、実際ロバートデュバルが引き返したタイミングは早かった訳である。それなのに真相は有耶無耶にされた形で、推測の内で判決は下される。判決については妥当だったと思うし、そこに疑問はないが少し逃げた印象が残る。
最後に、ロバートダウニーJr.とロバートデュバルは勿論良かったが、他の兄弟二人や検事たちもきちんと描いていたのはとても好印象で、特にデールの存在はこの映画自体にとてもいい効果を与えたと思う。
グッときた
あの最後の釣りのシーンも泣けるけど、ロバートが法廷で泣くシーンもやばかった。ロバートが出ていたし、予告編でも気になったから観たけど予想外によかった。天気が荒れている中で今までの不満をお互いに言い合うシーンも好きかな。
CHUCKの姉さん出ていたけど、かなりのちょい役だったな。
見応えあり。
一つの事件をきっかけに親と子のが1度切れた絆を修復し深めようとする様にぐっと来た。
もし、自分が親と確執があったとしたら涙袋が破けてたと思う。
事件の行方が気になりながら家族を見せるという手法が良かった。
久しぶりに帰って来て家に居場所がなく親父との接し方が分からない息子の仕草や台詞や表情に説得力があったし、
親父の息子を認めながらも素直になれない感じもすごく分かる気がした。
近づいたと思ったら離れて、修復出来ないと思ったら歩み寄ったり、家族の距離感って難しくて愛おしいなと思った。
故郷から離れ家族からも離れてる僕にはとてもリアルに感じれた。
身に染みる
家族とは。
例えそりが合わない父親と息子。まさに今の自分と重ねてしまいました。
所々でコメディな所もありつつ重厚な家族ドラマでした。息子がいる親、親と上手くいっていない人には尚心に響く物語だと思います。
家族とは、愛とは、どんなにお互いに嫌いでそりが合わなくても親子とはわかり会える物だと教えてくれた。
一度観るべき映画です。
ストーリーとキャスティングが素晴らしい! 話的には裁判の話なので難...
ストーリーとキャスティングが素晴らしい!
話的には裁判の話なので難しい流れ?ミステリー?と思うところもありますが普通にヒューマンよりなので見やすい流れです。
観ていてつらい
半分あたり、竜巻警報中の親子ゲンカのシーン。観ていてつらくなって止めてしまったのでそこまでの感想。お話って人間関係を描くものだと思うんだけど、心温まる関係がひとつもない。登場人物が誰も幸せそうじゃない。悲しい切ない話は観たくない。みていてつらい。
父と子の絆
こんなに良い作品を見落としていたとは!
アイアンマンの時と変わらないロバート・ダウニーJr演じる軽い弁護士と地元で高明な判事の親子。
彼らの反発する様子が法廷という共通の場を通じて心を繋げていく様で段々と打ち解けていくのが感動させられました。
ラストシーンなんて本当に泣きそうでした。
ロバート・ダウニーJrの笑える所もあり魅せる所は魅せるという演技と最年長でアカデミー助演男優賞ノミネートのロバートデュパルの荘厳な演技。掛け合いも素晴らしいです。
また周りを固める演者の皆さんも上手な役者ばかりでした。
ただ強い風を浴びるロバート・ダウニーJrはやはりアイアンマンに見えますね。
ラストに流れるscientistのカントリーバージョンも歌詞と内容がマッチングしていてスタートに戻れたらいいのにという歌詞にはグーンときました。
2時間半という長編ですが中だるみもなく見ごたえたっぷりの作品です。
この作品を見ることが出来て良かったです。
ジーンときた。良作(^ ^)
ロバート・ダウニーJr.とロバート・デュバル。この2人の共演と予告を見て興味がわき鑑賞しました。
法廷サスペンスとうよりは、父親と息子達、家族を描いたヒューマンドラマでした。
時には判事と弁護士、時には父親と息子として父親役のロバート・デュバルと息子役のロバート・ダウニーJr.の2人。
頑固が故にぶつかり合う姿や会話、でも不器用ながらも親子として絆を取り戻したい。そんな2人の演技には話に引き込まれるくらい素晴らしかった。
結末にも心にジーンときた。それくらいストーリーも良かった。
良作です(^ ^)
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