ジャッジ 裁かれる判事のレビュー・感想・評価
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ロバートと言えば今はダウニーJr.
ロバートと言えばかつてはデ・ニーロだった。その昔はレッドフォード。マニアックな人はデュバル。若いところではパティンソン。この映画はダウニーJr.とデュバルが親子役で共演。検事役のビリー・ボブ・ソーントンの方が悪そうに見える。
感動してしまった…
法廷物と思いきや 実の所は親子の物語で、胸にズシンと来た…。
若い頃に悪さばかりしていた次男と、地元で判事をしている父親との不仲のせいで 長い間疎遠になっていたけれど、あるひき逃げ事件によって距離が縮まっていく過程を描いている。
地元に残って生活している、学生時代の彼女(ヴェラ・ファーミガ)の存在や、事故のせいで将来の夢を絶たれた兄、障害を持つ弟、判事として長年街のために尽してきた父親…主人公(ロバート・ダウニー・Jr)を取り囲む人達には複雑な人間模様があり、一筋縄ではいかないもどかしさや悲しさがあった。
主人公の普段の裁判での戦略も、父に対する反抗もあったのかなと思うと、親が子に与える影響の強さを感じた。
ビリー・ボブ・ソーントンの敏腕弁護士ぶりも良かったですよ。
I choose you.
泣きました。
愛を言葉にすることの難しさと素晴らしさ。
そして映画の演出としては、語らず語ることのおしゃれさ。
お父さんのセリフに続き、
ヘンリーが飛ばされた野次への答えで2回目の「I choose you(場所だけど)」。
最後の椅子の3度目の「I choose you」は、父の意志かヘンリーの選択か...
(いや、父との会話かな?)
この余韻が、高まった感情の波を爽やかに締めてくれた。
最高の映画
最高の映画でした!1年間に50本は映画鑑賞する自分でも間違いなく今年5本の指に入る名作。
エコノミカルな冷徹辣腕弁護士が凡庸な田舎街で愛される裁判官の父を守る法廷闘争ものと思うことなかれ、涙が止まらないあらゆる角度から共感できる『家族の絆』のストーリー。
『家族』の物語の中でもっとも焦点が当たる父と息子の長年の確執、個人的な記憶がオーバーラップする。
それなりに富も築いて成功し、団塊の世代を生き抜いた父に期待が大きすぎた1人息子の私との成人以降の激しい確執。故郷を捨て、2度と戻らない!と決意し、必ず力を掴み、見返してやる!と故郷をも恨んだ若かりし日々。
和解を画策し、積年の頑なな確執父子に説得に赴いた母の増えた白髪に涙が溜まり、それに気づかれないよう『白髪くらい手入れしろよ!』と堪えながら発した記憶。そんな母を見て父に再会を決意した日を想い出し、スクリーンが涙で見えなくなった。
誰しも抱える『家族』の軋轢、結局は愛しているがゆえのミスマッチ、共感する人には涙でエンドロールを立ち上がることはできないでしょう。
想定外に良かったです
期待してなかったからか、すごく良かったです。
父子物語、家族はありがたい存在と再認識できる
内容でした。
お父さん役の俳優さんは、凄くハマり役でした。
観るものに困ったら是非。
「アイアンマン」「アベンジャーズ」で記録的ヒットを飛ばすロバート・...
「アイアンマン」「アベンジャーズ」で記録的ヒットを飛ばすロバート・ダウニー・Jr.と、「ゴッドファーザー」「地獄の黙示録」といった伝説的作品で名演を披露してきたロバート・デュバルが父子役で共演を果たした法廷サスペンスドラマ。
ロバート・ダウニーJr!
ロバート・ダウニーJrはいい!ほんと最高!
ちょっとトニースタークと重なる部分もあった。
声優藤原啓治だったから吹替で鑑賞。
お父さん、元カノ、お兄さん、娘、周りの人との関係がいろいろあって…
いい映画でした。
ロバート・ダウニー・Jr.の魅力満載
ロバート・ダウニー・Jr.と、ロバート・デュバルが父子役で共演した、ミステリーも絡ませた秀作。4年後にBSで再鑑賞したが、改めて面白かった。和解する親子の姿が素晴らしい。
hydrangea
鑑賞1回目は普通に感動。
2回目により深く響いて涙が出ました。
目立つ派手さはありませんが、家族や人間心理の描写が秀逸でした。つまらないという意見もありますが、一般的で普通と呼ぶには、かなりドラマティック過ぎる過去を持つ家族です。
2人のRobertが良い演技をしています。
特にDuvallはアカデミー賞ノミネートに納得です。
鋭い目つきの検察官を演じたBilly Bob Thorntonも、本当によく化ける人です。
地元Carlinvilleで42年間裁判官を務めているJoseph Palmerにひき逃げの疑い。被害者はかつてJosephが2度裁いた因縁の男Mark。
証拠はある。目撃者はいない。
しかし本人は「覚えていない」…。
「記憶にございません」の官僚とは違って(^_^;)、高齢の誠実な裁判官は、本当に覚えていないようです。痴呆?化学療法の副作用???と思って観ていました。確かに末期の大腸癌で体力は弱っていました。しかし頭はしっかりしており(^_^;)、事件の日は、記憶が吹っ飛ぶほどの精神的ショックが続いた1日だったのです。50年連れ添った愛妻の突然死→葬式、長年疎遠だった次男Hankの帰省に喜び戸惑い、そしてMarkは出所し…。今度こそは更生してくれていたらと願っていたのに、20年服役してもMarkは過去の殺人を少しも悔やんではいなかったのです。
轢いた覚えはない、でも故意に殺したと「思う」、あの状況で自分ならやりかねないと。
当初は事故で片付くと自らも豪語していたのに、最後はそう告白するJoseph。途中辛い記憶が蘇っ(て倒れ)たことで自問し、そのように考え正直に答えたのでしょう。
最終尋問で、弁護を担当するHankは父Josephからようやく本心を吐き出させます。
当時10代のMarkを初めて裁いた時恩情を見せたのは、
”I looked at him, I saw you.”
次男坊Hankを抱きしめて助けてやりたいような気持ちになったから。
一方で、交通事故を起こし、同乗していた長男Glenの野球人生を壊してしまったHankに検察の要求より厳しい判決を下し、その後も辛辣に当たったのは、
“I looked at you, I saw him.”
情けをかけたMarkがその後すぐに殺人を犯してしまい、甘やかしてはいけなかった、厳しくしなければいけなかったとの自責の念から。Glenの夢とチャンスを奪い人生を狂わせたことは、只事ではないから。次男坊には、二度と道を外して欲しくないから…。
父子の距離感を表す場面が多く出て来ます。
Glenと三男Daleが乗った車を挟んで、JosephとHankが逆方向へ歩く最初の頃のシーン。
そして、回転する空席の裁判官の椅子が、Hankを向いて止まる最後の方のシーン。
帰省してもしばらく、HankはJosephを”Judge”と呼んでいますが、作中初めて”dad”と思わず言葉が出るのは嵐の中大喧嘩する時。そして最後は、”Dad, dad...”と呼びかけます。
愛するが故に憎しみもあり、互いに上手く向き合うことの出来なかった父と息子の距離がグッと縮まりました。更にHankは、逃げて避けてきた故郷に居場所を見つけることが出来ました。
男同士のプライドからか、けなし合うばかりで互いの業績を認めない親子の姿、辛口で威厳に満ちた父親の、老いて衰弱した姿に戸惑う息子、幼い子供のあしらい方を熟知している年の功、そういった描写も上手かったです。
家出以来、次男に会えなかった母親は気の毒ですね…。
我が家に愛はあるんだよ、と繰り返し諭すようなDaleの眼差しがとても優しかったです。
ちなみにHankの家の紫陽花は枯れ気味。
実家の紫陽花は、母親の手入れが良かったからか綺麗に咲いていました。
紫陽花の花言葉は、良いものから悪いものまでありますが、英語版はどちらかというと悪い意味がやや多めのようで、辛抱強さ、感謝の一方で、自惚れ(るほどの美貌)、移り気、(恋愛に)冷淡、高慢など。何だか最初のHankそのものだなぁと思いました。
老優ロバート・デュヴァルの演技が光る!珠玉の人間ドラマ。 兄の将来...
老優ロバート・デュヴァルの演技が光る!珠玉の人間ドラマ。
兄の将来を奪う事故を起こしたことを機に、疎遠となってしまった判事の父と弁護士の二男。主人公である二男は、とある事件で殺人の嫌疑をかけられた父を弁護することとなった。二人の関係やいかに?
軸となる二人の関係の他、兄弟や恋人との話もあり、見応えある作品に仕上がっている。特に私のような息子のいる人間には、最後の裁判やエンディングは涙なくして見られません。
にしても有罪確実の人間を口八丁で無罪にしてしまう、そしてそれがいいことと思っている弁護士は許せませんね。
そしてもっと許せないのは、ちょっと辛いからといってすぐ他の男と寝る女。この映画、そんな女ばかり(笑)減点だ!
ロバート・ダウニー・Jr.見たさ
ロバート・ダウニー・Jr.見たさでチョイスしたけど
親子の確執、田舎の敬遠、家族の保護なんかをドラマとして見た…
肝心の裁判がさっぱりわかりにくく、ぽか~んだった(^-^;
泣けた。ロバートデュバルはずるい。こんなん泣くわ。父と息子はもちろ...
泣けた。ロバートデュバルはずるい。こんなん泣くわ。父と息子はもちろん、兄弟、父娘、おじいちゃんと孫、元カノのエピソードもいちいち泣ける。同時に法廷シーンもおもしろい。恩赦嘆願がディッカムってのもまたいやらしいったら。
結局、判事は憎しみにかられて殺人を犯したのか?そのことに対する落とし前と言うか正当化みたいなものはなかった。あえてなのかもしれないけど、法廷モノにしたからには、そこもきちんとしてほしかったかな。
それにしてもこんな名作がまだまだ隠れているのだなあ。
そしてDVDの特典がw
父親を弁護するとは驚き!
ずっと観たかった映画の一つ。
弁護士としては最高ですが、人として最低な男ですね。
口が達者なお陰で仕事はどんどん成功しますが、妻との関係は最悪な状態。
離婚という現実を前に四苦八苦していた矢先、今度は自分の父親が人殺しの罪で起訴されてしまいます…⁉︎
父の弁護をしようとする息子ですが、父親は頑なに拒否。
そんな頑固で厳格な父親と思っていましたが、それ以上に強烈なのが息子の存在でした。
妻と離婚してすぐ新しい女性と出会ったり、バーでナンパした女が血縁関係にあったり…!
やることなすこと、最低最悪な男です。
こんな男そばにいるだけで喧嘩になりそう。
自分は決して関わり合いたくないと思ってしまいました…。
それでも仕事だけは完璧。
父親の記憶喪失も相まって、なかなか証拠が揃わない中、父親を気遣いどうにか弁護しようと頑張ります。
妻を亡くした寂しい父に、救いの手を差し伸べた息子。
徐々に人としてもカッコ良い一面がちらほら見えてきます(笑)
そしていつしか、父と子の熱い絆に胸がジーンとしてしまうことでしょう。
最終的には、素敵な映画を身終えた気持ちに包まれました(^^)
全てにおいて最高でした
裁判サスペンス映画ではありましたが、父と子、兄弟との関係、父と娘…そして昔の恋人との関係それぞれの物語が塗り込められててよかった。
そして父の弁護を決意し無罪を訴えながらもそこには切ない事実が…
ラストのは泣けた
ミステリー?
ミステリーカテゴリーとして借りたのですが
どちらかと言うとドラマ寄りです。
ドラマにしては少しぬるいように感じますが
逆にがっつりドラマだと変なテコ入れが入りそうなので
これはこれで良かったのかなと思います。
真相はよく分からないので
スッキリはしないです。
隣にある風景
この映画は、評価が低い。
裁判物のようで裁判物ではないし、途中から始まり途中で終わる人生の一コマを丁寧にフラットに描いている。山もなければ谷もなく、期待した大逆転も大負けもない。悪人もいなければ善人もいないごく普通の人々の中の一家族の物語。
だけど、あまりに身近な感じで気が付いたら泣いていた。
亡き父を思い出し、物語を含めて泣いていた。
一見すると法をすべてだと思っている敏腕検察官VS負け知らずの有能な弁護士の息子VS正義を重んじすぎる父親。
だが、これはぎくしゃくしたどこにでもある親子兄弟の物語で、最後は殺人罪は無罪で故殺罪は有罪の4年の服役刑。
しかし検察官も裁判の勝ち負けではないものを感じ言葉なく、弁護にあたった息子は父に阻害されてきたと思い込んでいたのは間違いでものすごく愛されていた事を知り立てない程泣きじゃくった。
ラストで父親は恩赦で7か月で出所するが、その恩赦嘆願書を書いて提出したのがあの検察官。
みんながみんな自分の信じる道を行こうとして、そこに愛や優しさが無かった事に気づき成長する。
ウチの娘が小6の時、先生に「6年生ともなれば、両親の離婚率は6割に上る」と言われた事がある。
主人公の娘が車の中で発した言葉は自分の両親の離婚話と同じだと友達の名前を上げる。身につまされる。
何でもない風景がそれぞれの頑固さ故の誤解が解けて行き、最後は言葉さえいらない愛に包まれる。
最後の三男の表情が忘れられない。
愛とは特別なものじゃなく、言葉でもなく、しかし言葉にしなければ伝わりにくく、でもそこここに、すぐ側にあるものなんだと実感させられる。
これほどの傑作が忙しい時代の流れの中に埋もれない事を祈る。
私はこの途中で終わる物語の続きを想像して楽しみたい。
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