「父とは。。。」ジャッジ 裁かれる判事 mg599さんの映画レビュー(感想・評価)
父とは。。。
このところ、小説、ドラマと法廷ものに会うことが多い。もちろん偶然なのだが、法廷ものにはハズレが少ない。
やり手の弁護士ハンク(ロバート・ダウニーJr.)は、母の死の知らせを聞いて故郷へ帰る。そこにはそりの合わない父ジョセフ(ロバート・デュバル)がいる。
が、父が殺人の嫌疑をかけられ、裁判となる。
ミステリーとしては、ミステリー好きをうならせるほどのものはない。だが、人間ドラマとしては、観ている自分との境遇ともリンクして、胸に迫るものがあった。
息子は、父の無罪を勝ち取るために、父ががんの化学療法を受けていることも法廷に引っ張りだす。父の晩節を汚すかもしれない事実であったとしても、父を収監させるわけにはいかない。
検事のビリー・ボブ・ソーントンがよかった。デビッド・ドブキン監督の演出は、ソーントンの登場をそれ以上ない効果的なものにしていた。おおっ、と声を出してしまった。
主にコメディを主に撮ってきたドブキン監督だが、本作を機にもっとメジャーシーンで活躍できるかもしれない。「ウェディング・クラッシャーズ」の日本未公開がなんとも惜しい。
本作はオリジナル。こういった力のあるオリジナル作品をもっと作ってほしい。
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