「イーストウッドの名人芸。」ジャージー・ボーイズ mg599さんの映画レビュー(感想・評価)
イーストウッドの名人芸。
この余裕の映画作りはなんだろう。クリント・イーストウッドの演出は、もはや名人芸である。
ニュージャージー州では、街を出るには軍隊に入るか、マフィアになるか、有名になるか。
彼らは歌で身を立てようとする。
「シェリー」が出てくるまでは少し冗長に感じられたが、そのあとはテンポよく進む。
登場人物たちが時々カメラ目線で語りかけてくるのは、舞台版の名残であろうか。それも効果を生んでいる。
「君の瞳に恋してる」のシーンは鳥肌ものである。
歌をきっちりと見せているのがよかった。これも舞台版の映画化ならではか。
それにしても、イーストウッドの演出は冴え渡っている。マジックにかかったかのようだ。
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