「悪い予感」ジャージー・ボーイズ Lion Riverさんの映画レビュー(感想・評価)
悪い予感
米音楽史の中でも評価が定まらず、国内でも微妙に芯から外れた存在のフォーシーズンスのキャラクターがそのまま無性格にしか描かれておらず、耳馴染んだ往年のヒット曲のメロディー・シーンだけを待ち望みながら鑑賞しているもどかしさを最初から最後まで感じ続けて終わってしまった。シェリーはいいとして稀代の名曲「君の瞳に恋してる」の最大の聞かせどころのホーンセクションのメロディーを全く意味不明に編曲してしまったのは暴挙としかいいようがない。彼らの唯一現代に通じるヒット曲「December」をラストに使った配置は正しいと思うが、そのシーンだけでそれまでの時間を挽回するには悲しいかな至らなかった。音楽物は監督に音楽的なセンスがないとこうなてしまうという典型かな?
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