劇場公開日 2014年9月6日

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「最後までらしさを貫いたポール・ウォーカー」フルスロットル スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5最後までらしさを貫いたポール・ウォーカー

2015年11月19日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

楽しい

興奮

オリジナル版の「アルティメット」は見ていなかったので、思いのほか普通に楽しめました。
オリジナル版を鑑賞している方にはあまり評判が良くないようですが、見ていない方なら問題なく楽しめるアクション映画かと。
まあこの映画は内容云々よりも、故ポール・ウォーカー最後の主演作ってことの方が重要ですから、その意味では見て損のない、ポールの魅力フルスロットルな作品に仕上がっていたのではないかなと思いましたよ。

しかし売りであるゼロGアクションは、確かに半端じゃなかった!
アクロバティックに飛び跳ねるパルクールなるアクション術には、大興奮でした。
まあさすがに終盤ぐらいには慣れもあってか若干飽きちゃいましたけど(苦笑)
これでストーリーがほぼ同じなら、オリジナル版を見ている方に不評なのは何となく分からないでもないかも・・・。

さてパルクールアクションの派手さでは相棒のダヴィッド・ベルに一日の長、そうなるとどうしてもポール・ウォーカーのアクションは地味さが否めなかったですが、でもそこはポール流のやり方で、見る者を魅了してくれましたね。
おなじみの潜入捜査官役、おなじみの犯罪者とのバディ・ムービー(ヴィン・ディーゼルとのコンビには敵わないが)、そしておなじみの超絶ドライビングテクニック披露と、ポールの魅力詰め放題状態、まあ新鮮味はないですが、ポールファンなら涙物でしょう!

話の雑さ加減は良くも悪くもべッソン流(ヒロインもいかにもべッソン好みな女優でしたね)でしたが、ポール主演の作品ならば、RZAが演じたマフィアのボスのあの使い方、そしてあの流れは、いかにもな感じではありますがこれもまた有りなんじゃないかなと。
最後にポールの笑顔が見れればそれで良し、しかしエンドロールの文字を見ると感慨深いものが・・・。

スペランカー