「気怠い昼下がりのような一本。」グレート・ビューティー 追憶のローマ 好きこそモノのヘタレなれさんの映画レビュー(感想・評価)
気怠い昼下がりのような一本。
正に黄金の退廃、そんな一本。
乱痴気パーティに始まり、乱痴気パーティに終わる…
時間の止まった都ローマに囚われた、富に追われぬ時間の止まったセレブ達の過去と現在、夢と現を織り交ぜて語られる人生賛歌。
と言って前向きな事は特段ある訳でも無く(主役が65の爺さんだし)
「人生は所詮全てトリック」
で運ばれる物語は、やはりデカダン的退廃臭が強く感じられる。
気怠い昼下がりを楽しめるか、憂うのか…
コレを芳醇と感じられるのがオトナだろうし、「余裕」があると言うことなんだな、と思う作品。
コメントする