「トイレ中もご用心」ブライド・ウエポン everglazeさんの映画レビュー(感想・評価)
トイレ中もご用心
全く想像がつかない家庭環境(^_^;)で育ったヒロイン。
更生施設で出会った夫とのハネムーンで夫の行方が分からなくなり、単独奔走する話。
夫の家族が捜索を諦めてさっさと帰ってしまうのも驚き。
だから2人とも更生施設に行くようなことになったのかしら。
ハネムーン先は、Puerto Ricoからも近い、ドミニカ共和国のPunta Canaという人気リゾート地。
「知らない土地で知らない人について行ってはいけない」という大原則を守らなかった新婚カップル。
賄賂で動く警察もグルなので、ヒロインが孤軍奮闘し、悪い男どもをブチのめすのはそれなりに爽快なのですが、拷問も容赦なくて結構残酷。もし性別が入れ替わったら見ていられないです。本当の意味で性差別がなくなったら、本作もアウトかな?!
最後はヒロインらを追いかけるワル目線になり、手持ちカメラ風の撮影で、”Prison Break”でも観ているような気分に。
地元民が果物を投げて抵抗するのは良かった。
結局、島の実権を握っていると見られたSilvioは、そこまで恐れられた大物ではないし、一番観光客に絡んでいた(^_^;)おっさんが観光客の味方になるし。Danny Trejoに花を持たせたいのは分かりますが…。
一体何をやっているのか分からないくらい、多発性骨髄腫の「治療」の描写が適当過ぎる…。金持ちのワルなら、最上級の個室に入院できるだろうし、もっと他に上手い描き方があったはず。
それにしてもハネムーン早々、妻の凶暴さに愕然としないものだろうか。愛されている内は頼もしくていいけれど、浮気などバレようものなら半殺しでは済まないでしょ。
なんだかんだツッコミながらも観てしまう作品でした。