グリーン・インフェルノのレビュー・感想・評価
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まぁグロいけど、楽しく観れた。 自然豊かなグリーンの中の赤い色彩が...
まぁグロいけど、楽しく観れた。 自然豊かなグリーンの中の赤い色彩が嫌に気持ち悪く見えるのが印象的だった。 配信で鑑賞
緑と赤の惨劇
じっとり湿った深緑のジャングルに住む全身赤塗りの未開部族。その相反する色彩がこれから大学生たちを襲う悲劇を強く予感させる。物語は意外にも奇形的な変容を遂げたりせずに辺境モンスターパニックの常道を進んでいくが、その愚直さが本作の場合はうまく機能していたように思う。『キャビン・フィーバー』のイーライ・ロスが監督だから初めから割と警戒してたってのもあるけど… このある意味でフツーな物語が求心力を失わないのは細部の描写の面白さゆえだ。たとえば未開部族に大麻を嗅がせるくだり。大学生たちは未開部族に人食いの風習があることを逆手に取って仲間の死体に大麻を突っ込むというファインプレーを講じる。村中が大麻でフラッフラになるまでの一連の描写には思わず笑ってしまった。その他にも大学生たちのしょうもない対立や威厳のありすぎる虎との睨み合いなど見どころが多い。メインであるゴア描写以外の部分でもしっかり戦おうという気概が垣間見えるところが素晴らしい。 物語のトーンとしては、クズムーブ全開のアレハンドロに受け手のカルマを集中させているように思えるが、実のところ我々が最も凄惨な死を望んでいたのは国連勤めのパパをお持ちの主人公のジャスティンではないか。金持ち、皮肉屋、大学生、女。殺戮劇の供物としてはこのうえない。 しかしイーライ・ロスはそこまで読み切ったうえで彼女を生かす。あまつさえあれほど酷い目に遭いながらも強い倫理意識を持ち続ける聖人に生まれ変わる。一方であれだけ人でなしのクズとして描かれたアレハンドロは密林の奥地で生き延び続ける。人倫を顧みない彼が人倫から遠く隔たれた場所で命脈を保つことができるというのはある意味当然の結末といえるだろう。 悪趣味な映画は多々あれど、露悪の矛先がきちんと受け手のほうにまで向いているものは少ない。そのあたりちゃんと意識してやっているところに好感が持てた。
自分たちが守ろうとした古代文明を身をもって体感。それでもあなたは活動家を続けますか。
生半可な気持ちで環境活動をやろうなんて人間にその覚悟を問う問題作。ネーチャリング番組のような絵作りが皮肉が効いていてよい。 「食人族」をモチーフにした作品と聞いておバカ映画を想像していたら、意外と細かく伏線が散りばめられたしっかりした脚本で、前半は違う映画を間違って選んだのかと思ったくらい。 主人公の女子大生ジャスティンは未開の部族の間で未だに慣習として行われている女性虐待を授業で見せられ、これに触発され活動家たちのグループに加わることに。 過激な活動家アレハンドロに男性としての魅力を感じつつ、その熱意にもひかれてゆく。しかし、実際は国連関係者の娘である自分が初めから利用されていたと知りショックを受ける。確かに社会経験の浅い彼女には戦略家の彼のやり方はショックであっただろう。だが、このアレハンドロ、戦略家ではなく策略家であることが後にわかる。 帰国の途につくため彼らが乗った小型機がエンジントラブルを起こす。着陸した場所は彼らが救ったはずのサマ族のエリアであり、実は彼らは食人の種族だった。 彼らの集落に無理矢理連れていかれたジャスティン達が見たものとは。 ご丁寧にも殺した獲物の亡骸が飾り付けられた村はさながらホラーテーマパークのよう。主人公たちは恐怖のライドを体感する。 ここから作品のトーンがガラッと変わる。さっきまで主人公に淡い思いを抱いていた青春キャラのおデブちゃんはいきなりすしざんまいのマグロ解体ショーのごとく、あっという間に観衆の目の前でさばかれ肉塊と化してゆく。 村人は子供からお年寄りまで久々のご馳走をほおばり、自然と笑みがこぼれる。開放的で美しい自然に囲まれたとても良い集落だ。食べてるものが豚の丸焼きだったなら何の問題もないだろう。しかし、囚われの身の主人公たちにとってここは地獄でしかない。そんな主人公達が感じる恐怖をまさに他人事として観客はそのスリルに酔いしれる。 ただ本作、最初の解体ショー以降はあまりこれといったゴア描写もなく、主人公達の絶望感もあまり感じられない。その後の脱出劇も実に凡庸な展開でちょっと物足りなかった。 どうせならもっと悪乗りして観客の想像の上を行ってほしかったかな。唯一、助かったジャスティンがサマ族が友好的な部族だとかばってたところから、国連がお詫びのしるしとして彼らを国連会議場に招待する。そこで会議場の国連要人たちをサマ族たちがいっせいに襲いかかり食いまくるという地獄絵図を描いてくれたらかなり面白かったのでは。 続編を予感させるラストだっただけに次回作は「食人族、都会に現る」みたいな企画でどうだろうか。 はたして本当の悪は人間を食べる彼らか、それとも自然を破壊し続ける文明人の方か。ジャスティンの親友ケーシーは言う、「偽善者め」と。結局はビッチな彼女が一番物事をわかってたというオチ。
血肉がいっぱいで楽しい
序盤にハードなシーンを見せてくれるのはとても嬉しい。途中ちょっと飽きそうになるが唐突なお下劣シーンを挟んで楽しませてくれる。最後はちょっとだけ投げやりな終わり方な気がする。でも楽しいので星4です!
辞めたいが観てしまう
予告を観てコレは無理だ…と思っていたがホラー映画好きとしてやはり外せず視聴。 数回うわ〜もう無理だ〜観れない〜となったが話が気になり最後まで視聴。結果としては良作でした。他の人のレビューでも納得させられる要素があり楽しめました。
遂に一線を越えてしまった!!
イーライ・ロス監督のこの映画は、絶対に観るのはやめておこう・・と、 思っていた。 しかし観てしまった。 『グリーン・インフェルノ』と言う名の森・・から題名は決めたそうだ。 「緑の地獄」・・・ピッタリだ。 小型機から見下ろす深い緑の森は、肥沃で本当に美しい。 流れるアマゾン川もチリでは規模が小さく感じる。 「食人ホラー作品」とか「食人エンターテイメント作品」と呼ばれるこの映画。 私が一線を超えた・・・と感じたのは、食人のシーン。 首を切断、太腿も根本から切断、生首から生き血注ぎ、目の玉を旨そうにほおばる 食人種のリーダーの女。 残りの胴体はピザ窯みたいので焼かれる。 真昼の惨劇は超リアルで映像もまるで本当に人を殺して食べてるみたいだ。 全編通して映像技術は高い。金も掛かっている。 人喰い族の100人くらいのエキストラはまるで本者みたいだ。 ここで、アリ・アスター監督作品『ミッドサマー』を思った。 こちらもタブーに挑戦した映画。 真夏の夏至祭・・・こちらも映像は明るく美しい。 しかし同様に内容は恐ろしくおぞましい。 どちらが好きかと聞かれたら『ミッドサマー』と答える。 内容がこちらより深淵だから・・・人間の欲望がソフィスケートされてるから。 環境保護運動の一環で、不正な森林伐採に抗議するために、 チリの奥地の訪れた活動家たち。 その中の1人は父親が国連職員の女子大生ジャスティン。 軽い気持ちで参加した抗議運動で彼女は地獄を見ることになる。 アマゾン流域開発の是非や人喰い人種を抹殺していいのか? 社会問題も絡めて面白く作られている。 環境保護運動家の本当の目的は企業利益とつながっていたり、 保護運動のリーダーが最低のクズ野郎だったりで、 この男は許すまい・・・と思ったりした。 主人公の女子大生ジャスティンが最後に取った行動。 それは完全に保身だと思う。 彼女にとってこの経験は黒歴史・・・なかったことにしたかったのだと思う。 やはり社会派映画の側面はあると思った。 一線を超えた・・・とも思ったが、観ておいて損はない。 観る価値は有ると思いました。
テーマの本質に到達出来た感。
怖くて今更初見。 ここまで露悪的差別的自嘲的でこそ語れる如何ともし難いテーマの本質に到達出来た感を評す。 環境と人権保護の正論の魅惑に寄せられ弄ばれる女子大生の悲喜劇的で微量なお色気。 エンタメとしてのキレ味。 まだ映画にはやれることがある。 それが嬉しい。
良い者と悪い者はどこかで繋がっている
色々突っ込みどころはあるけど、言わんとすることが見る者に伝わってくる作品だったので高評価にした。 リーダーの男性が言ったように、善悪はどこかで繋がっていて、実は善も悪もないのかもしれない。独善的な行動は命取りになることもある。 グロさが話題になっているようなので、ストーリーにはあまり期待せず見たけど、メッセージ性があって面白い映画だった。グロさは全然気にならなかった。ウォーキングデッドを見てたから慣れちゃったのかな?
割礼
アフリカの陰核割礼(参照:『母たちの村』)の事実を知り、猛烈に抗議したくなった大学1年のジャスティン。ちゃらんぽらんなルームメイトの反対を押し切り、過激な環境保護グループに参加するが・・・ かなり面白いのが環境保護団体の裏側。結局は激化する企業同士の抗争に巻き込まれる形で実績だけを残そうとしていたという団体。良い行動、悪い行動は密接に繋がっているんですね。彼らは旅費などを全額出してもらう事実に疑問を持たなかったのか?確かに古代文化を持つ先住民を保護しようとする思想もわかるが・・・そんならハンストやっとけ!みたいな感じです。 皮肉なことに保護しようとしていた先住民にやられてしまう大学生グループ。その直前の小型飛行機墜落という悲惨な事故。運命の歯車は悲惨な方向へと転がり続ける。 血肉ドパッ、グログログロ・・・特に気に入ったのは小型機のプロペラで頭を削られた学生だったな。最初の犠牲者となったジョナの解体シーンもエグすぎる。監禁されてからの生活臭溢れる彼らの心理も異常なんだろうけど、こうなりゃウンチもしょうがない。そしてショッキングな自殺シーン。まぁ、グロさもここまで表現すれば、嫌悪感の感覚が逆転してしまう。 グリーンという言葉もグリーンピースを皮肉ってるのだろうか。エセ活動家の末路・・・皮肉と風刺。単なるグロ映画じゃないことだけはたしかです。尚、ユダヤ人に対するヘイトな言葉もあったけど、割礼のこともあるし、なかなか奥が深い。
まともにやった結果・・・
食人族の設定を使い、まともに描くと、この作品になる。 ただそれだけの作品。 感想はこれだけ。 他に書きようがない。(笑) ただし、『食人族』に比べて、何も残らない作品とは言えるかも。 『食人族』のラストの字幕は、問いかけてくるからね。
グリーン・インフェルノ
エグいシーンが衝撃的。 マリファナのハイにさせて逃げるシーン良かった。 先住民の人たちは食人が普通の生活。子供達が無邪気に美味しそうにしてるのが印象的だった。 文化が違うだけ。違いすぎるけど。 私たちが食べる豚や鳥なども、あんな精神状態にいるのかもと想像させられる。 最後のシーンの意味は?
中学生のときなら大喜び
なんか久しぶりに、えぐいのを見た。基本きらいではない。 映画こういう楽しみ方って確実にあるから。中学生のときなら大喜びだったと思う。 頭で理解するスリリングさではなく、もっと単純で疑似体験的なスリリングさというのがある。最近こういう単純な映画って少ない。 墜落で死んでればよかった、みたいなセリフあるがまさに。あちこちちょん切られて死ぬ絶望感たるや。 あと、うんちのシーンいる?笑
グロいと聞いていたが
グロいと聞いていたが、ここまでやるかって感じで 無理な人は途中でやめちゃうだろうなって映画だった。 僕の頭の中では終始 吉田松陰先生出の「「至誠にして動かざる者は未だ之れあらざるなり。誠ならずして未だ能く動かす者はあらざるなり」 と言う言葉が浮かんでいた。 中途半端な正義感では何も事を起こせない。 自分も知った気になって、自分に酔って行動するような事は やめようと思えました。 食人族が舞台と言うてもここまでせんでも! もっと良い食い方あるだろ! と思いました。 グロが大丈夫なら最後まで飽きずに、 お前らが悪い!と言うマインドで楽しめます。
好きな映画!
えーーー!好きな映画です!! 民族が全く言語伝わらなくて 何言ってるか分からない恐怖 ってめちゃめちゃ怖いなと思った。 死ぬシーンは 日本の血飛沫大事!!!とかではなく ドロっとした生々しい血が ピュッと跳ねてダラダラと流れるような映画。 そういったところもそうだけど 民族、森林伐採が題材だから 他の映画とは違った面白さもあった。 ラストシーンは とーってもとーーーっても好き。 泣き寝入りするかと思ったら 利用するところまでまとめてあったし 主人公は一生苦しむんだろうなって思うと ゾクゾクしてたまらない。
グロさの中にあるテーマ、行動には責任が伴う。
世間知らずのバカ女子大生が気紛れで触れた社会正義行使に軽はずみに加わっただけで仲間全員殺されて、食われ、悲惨な目に合うのだが割りとざまあな感じがするのは私だけではないはず(笑)。往年の食人族へのオマージュをヒシヒシと感じます。あまり内容は無いのだがちゃんと世の中確りと勉強しないとかるーく騙されてしまいますよと作品は教えてくれる。最後にマヤ族の少年の透き通った瞳が現代社会を皮肉に捉えている気がしましたね。
明るい残酷
昔、食人族というイタリア映画がありました。スプラッターという言葉もなくエログロと称されました。当時、エログロとは「くだらない」映画の代名詞でした。すなわちエロやグロで観衆を釣るという意味です。むろん、この方法論は今でもたいして変わっておりません。私とてエログロ大好物です。 果たして、白人女性がジャングルの未開人に囚われ襲われるというシチュエーションは、男たちの妄想のなかで、映画のクオリティをはるかに超えたものになっていたのです。 じっさいの食人族はまことにお粗末な映画で、裸や行為のボディダブルはもちろん、群衆や俯瞰など、ロケできなかった場面で平然とダブルが使われていました。しかも違うフィルムの挿入がハッキリわかるものです。動物のはらわたを擬食するシーンにも、気持ち悪さより、エキストラに対する憐憫がありました。 それでも当時、食人族というタイトルから人々の妄想を駆り立てた成果たるや厖大なものでした。そのC調なつくりにもかかわらず、本邦で桁はずれの興行収入をあげたのです。 グリーンインフェルノは現代版食人族ですが、もはや、あの頃、私たちをとらえたエログロへの期待感はありません。世の中には残虐描写が溢れ、きょうび脳天に斧を振り下ろしても、観衆は驚きません。その慣れは残酷映画の残酷度に拍車をかけてきましたが、そんな興趣も一巡して、よもやそれをまだやろうとするのは一部の監督だけです。 でもこの映画は楽しいものでした。森林保護の活動家が、未開人に捕まる筋書きには腐心がうかがえます。いちばん楽しいのは残酷が明るいことです。パスカルロジェのマーターズでは気分が塞いでしまいましたが、ハリウッドリメイクでは笑いながら見ることができました。それと同じ理屈です。アメリカは何を撮っても明るいのです。 ただ男として正直なことを言えば主演のLorenza Izzoはきれいですが、もうすこしボリュームが欲しかったです。 余談ですがHolidaysなるホラーオムニバスが映画がありました。この映画、ホラーオムニバスとしてだけでなく、所謂オムニバス映画として、超珍しい捨て編無しの佳編揃いでした。そこで一番楽しかったラストエピソードにLorenza Izzoが出ています。この映画でのヒロイン風な彼女と違って、強気で陽気、演技もすごく巧い女優さんだと思いました。ちなみにノックノックでも連投した勢いでイーライロス監督と結婚したそうです。
観るにはある程度覚悟を
これまでも食人系の作品観たことありましたが、 他のほのとは一線を画す出来栄えであったように感じた。 フィクションかノンフィクションか分からなくなるような錯覚を覚えました。 まるでドキュメンタリーを観ているような。 グロ系が好きな方でも見応えはあるんじゃないでしょうか。
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