「3作目の作りとしては正解」エクスペンダブルズ3 ワールドミッション 作品に向き合うゆき平さんの映画レビュー(感想・評価)
3作目の作りとしては正解
まず今作が今週の興行ランキングで1位を獲得したことは大いにおめでとうと言いたい。
ハリウッドで微妙な功績で残念と思っていたので、素直に嬉しいです。
さて、作品ですが、正直、前作の方が興奮もしたし、楽しかったです。
だけど、3作目としての作りとしては正解と言えるのではないでしょうか。
確かに、今回は中盤からはスターたちがあまり出なくなるし、アクションも前2作よりは少ない。
だけど、そのかわりにストーリーはしっかりあって若いメンバーを探すという飽きさせない展開や仲間とのドラマがあってマンネリ化を防げている。
それにスターたちの出演もアクションは少ない方と言ったが、見せ場もしっかりあるし、序盤に2連続のクライマックス並みのアクションシーンがあって、終盤には一つの国の軍隊たちと戦うという“とことん”なアクションが待っている。
あと、小ネタもなかなかおもしろい。
ウェズリースナイプスの初登場なんかブラックすぎて笑ったし、ある場所に列車で突っ込むシーンでは演技とは思えないものがありました(笑)
そして、今作の特筆すべき所は個人的にラストシーン。
昔にスタローンやシュワルツェネッガーなどのアクションスターを見て育った自分としては、ラストは微笑ましいのだけど何か時代の流れのような切なさを感じた。
今作のテーマの一つの世代交代がここに効いていて「もうアクションスターも次の世代が待っているのだな」と強く感じ、悲しくなってちょっと涙に近いものがありました。
と、まあ悲しい感じになってしまったけど、大好きなシュワルツェネッガーもスタローンもハリソンフォードも全然元気そうでこのシリーズは本当に安定感があるので素直にオススメできるし、劇場で見る価値は変なスタイリッシュ映画よりも価値がある楽しい作品。
昔のアクションスターファンは絶対にオススメだけど、あまり知らない方も今作のシリーズを見て昔のアクション俳優を知り、その方達のアクション映画もぜひ見てみてください。
最後に…ジャッキーチェンを呼んでくれ!