「鳥肌が立った!」はじまりのうた みみずさんの映画レビュー(感想・評価)
鳥肌が立った!
元カレのコンサートに行き、彼女のために歌う姿を見つめるキーラ・ナイトレイ。
その表情が笑顔から寂しげに変わる。
その瞬間、主人公のことを想っていると感じ、鳥肌が立った。
会場から出た彼女は、きっと彼の元に向かうのだろうと思ったのだが、
そうではなかった。
妻との間をとりなし、自らは新な道を歩み始める。
心に温かいものが広がり、わずかな心地よい痛みが残った。
至福の一時だった。
序盤はやや冗長に感じた。
2人がどん底に落ちてしまう過程はもっとさらりと流して、
そこから上がっていくところを詳しく描いてくれた方がいい。
そうすれば、主人公の妻とヒロインを巡る状況なども、
もっと深く掘り下げられたのではないだろうか。
そこの部分で-0.5。
その他は、ほぼ完璧!
ミュージカル的な作品はあまり好きではないが、
この作品では非常に音楽が効果的で、思わず指でリズムをとってしまった。
アレンジでこんなにも曲の印象が変わるのね!とも感じだ。
時にアーティストなる方々が出すアコースティックバージョンに違和感があるのは、
これなのね!と今更ながら気づいた。
主人公とヒロインがくっつきそうだったり(サイコー)
ヒロインが元カレとよりを戻しそうだったり(サイテー)
やきもきさせられた。
忘れられない作品となった。
コメントする