「ノット・フランケンシュタイン」アイ・フランケンシュタイン 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
ノット・フランケンシュタイン
フランケンシュタインの怪物が現代まで生き延び、天使と悪魔の戦いに身を投じる、ダークファンタジー・アクション。
う~ん、THE B級!
こういう作品に予算を投じ、見事に大コケする辺り、いかにもハリウッドらしい。
グラフィック・ノベルが原作とは言え、設定が活かし切れてないし、話にも面白味が無いんだよなぁ…。
まず、主人公がフランケンシュタインの怪物である必要性がまるで感じられなかった。
不死身だから? 怪物だから? でも例えば、
現代まで生き延びていたドラキュラが天使と悪魔の戦いに身を投じる。『アイ・ドラキュラ』。
狼男が…以下、同文。『アイ・ウルフマン』。
現代に蘇ったミイラ男が…。『アイ・マミー(ミイラ)』。
ね? ほら、どれでも大丈夫。
フランケンシュタインの怪物の不死身の能力を用いて…ってのも、それぞれのキャラに合わせてどうにも出来る。
後ね、フランケンシュタインの怪物がメイクちょこっとだけで、全然フランケンシュタインの怪物に見えないんだよね…。
まんまアーロン・エッカート。
逞しい上半身を披露したり、人間の女性と関係を漂わせたり、こりゃただのダークヒーロー物。
やっぱフランケンシュタインの怪物と言うと、恐ろしくも哀しみ秘めた存在である方が…。
ゴシックな雰囲気を漂わせつつも、面白味も中身もスカスカ。
これ、何かに似てるなと思ったら、あのシリーズとクロスオーバーの企画があったのね。
消滅したらしいけど、もし実現しても、色んな意味でセーリーンには勝てないね。
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