「幻影」大いなる沈黙へ グランド・シャルトルーズ修道院 マッターホルンさんの映画レビュー(感想・評価)
幻影
ずいぶん前に見たので、今も胸に残る感想を。
厳格な修道院のなかで、何が行われているのか、ものすごく興味ある世界。
まず、その沈黙が美しくて、オラシオン?祈祷のうたが美しくて、時の流れのゆったりさが、とにかく美しいことを教えてくれた。
意外にも、おしゃべりの時間があったり、その内容が聞き取れる限り断片だけど、世俗的だったりと、入っている修道僧が普通の人みたいなところが、面白かった。でも、ほとんどの人が一生世間と交わらず生活をするわけだから、普通ではないのですね。
映画としては、もう少し1日の生活をおっていってくれるような、写実であれば、私の好みと思った記憶。
とにかくこのような映画を撮影した監督の執念に感謝しました。
一つ、つまらないような、大切な話だけど、沈黙がテーマの映画なのに、映画館に来ている特に年配の男女の方々のうるさいこと!お茶飲んだり、鼻をすすり上げたり、ガサゴソガサゴソ、せっかくの沈黙がほとんど楽しめず、がっかりしました。そうこうして静かになってきたと思ったら、こっくん居眠り組続出。そこまでして映画館に足を運ぶガッツは見上げたものだけど、内容えらんでほしいと強くお願いします。
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