チョコレートドーナツのレビュー・感想・評価
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この時代だから
とても良く考えさせられる映画。
「可哀想に~」と単にマイノリティを可哀想に思う安っぽい感情を引き起こさせない良作だと思う。
上から目線で気の毒に思われるうちは、
或いは露骨に差別されるうちは、当分、セクシャルマイノリティはとても肩身が狭いだろう。
今でこそ理解者だとか社会だとかが変わってはいるが、1979年なんて39年も前なんて(略)。
大変だったことは想像に難くない。
ハッピーエンドが好きなマルコ。
本当にハッピーエンドを待ち焦がれていたのは観客の方であっただろう。
...
この監督は見せ方が卑怯だ(聡明という意味で)
いかにもこれはハッピーエンドに終わるという流れを意図的に作っておいて、最後にどん、と略
魅せ方に乾杯。。
甘くて苦い
時代は変わる。 とても素晴らしいお話です。偏見はありました。同性愛?ダウン症?正直、ゲイと障がい者の話なので、話が重い気がしていました。距離感を感じていました。人に勧められていなかったら見ようとは思わなかった です。監 督は 、17歳のカルテと同じ監督でした。精神障がい者を題材にした類の映画かと思いました。障がいを前向きに捉える映画かと考えつつ、映画を見ました。歌手を夢見るショーダンサーのルディと、ゲイである事に後ろめたさを感じ るポールが、薬物依存の母親に疎まれているダウン症のマルコを通じて、障がい者 差別・同 性愛差別と言った社会問題に立ち向かうと言う話です。世界の片隅で家族になった3人の実話を元にした時代を変える話です。幸せの姿がある光景を見ていて、温かい気持ちになります。それから世間の冷たさを現実味を持って実感します。ぽっかりと開いた心の穴が愛で満たされていきました。生きる希望がもらえます。僕は自信を持っておすすめ出来ます。ふんわり、甘い、微かな苦みもあるチョコレート。おもしろかったです。
こんなにハッピーエンドを祈りながら見た作品はひさびさ。 今では同性...
こんなにハッピーエンドを祈りながら見た作品はひさびさ。
今では同性愛に対する差別は減ってきているけれど、他にまだこの作品と変わらない差別を受けているものはある。自分がいま実は、最後の手紙を受け取る側の人間になっていないか、考えなくちゃ。
映画としては、同性愛への偏見というテーマを分かりやすく描きたかったのか、ツッコミどころもある。
同じ設定で違うテーマでも観てみたい。
文明の進歩
ゲイカップルが育児放棄され障害のある子供と愛を育むだけの話である。本来は。だが社会の偏見や差別がそんな単純で暖かい愛を誰も得しない道徳観で壊していく。
江戸時代の江戸には親とはぐれてしまった子供が結構いて、町の人達はそんな子供も当たり前のように引き取り育てていた。
私のじいさんは田舎坊主だったけど、戦後の日本でも、戦争孤児になった子供は当たり前のようにお寺や町全体で面倒みていた。
私の親父の兄弟は凄い数いるけど、実際にじいさんと血が繋がってるのは、親父だけだと、親父が亡くなった後に初めて知った。
血の繋がりよりも、村の子供は村みんなで育てるのが当たり前だった。
改めて、江戸時代に比べて社会は凄い勢いで進化したが、人間はどうなんだろう。
この映画を見てそれを強く感じた。
ゲイやマイノリティなんて価値観は糞喰らえと思う。
本当に良い映画だった?
俺はあんまし…
『ゲイが障害児を育てた』という話をヒントに作られた物語。
って、てっきり実話を基にだと思ってたのに違うのね~(^_^;)
舞台は、差別や偏見が強い1979年。
ゲイカップルが、ダウン症の少年を育てていたが、いろいろな障害にぶつかっていくというストーリー。
79年当時は大変だったろうけど、現在だったら、逆にゲイだからといって差別されるコトはだいぶ社会的に減ってるだろうね。
この作品には、差別に対するいろいろな印象的なセリフが出てくるけど、個人的には、ポールに、いとこだとか友人だとかって紹介される度にショックを受けるルディの表情が印象的でした。
この作品の見どころは、なんと言っても主人公ルディの歌のシーン。
でも、俺の心には響かなかった…
評価も高いし、何人かにオススメされてたので、期待し過ぎちゃったかな…
ルディとポールがマルコをあそこまで、自分たちで引き取ろうとしたのは...
ルディとポールがマルコをあそこまで、自分たちで引き取ろうとしたのは、
ヤク中の母親が逮捕され、このままではマルコが施設に入ることを不憫に思うだけでなく、
ダウン症という病気に対する偏見と、自分達がゲイであり、世間から理解されず暮らしていかなければならない境遇が重なったからなのかなと思った。
(その辺はドラマで描かれてなかったけど)
人と「違う」ってだけで
育児放棄され母親の愛情を知らないダウン症の少年と家族のように暮らすゲイカップルの愛情の矛先を描く。
衝撃的なエンディングに観終わった後も余韻で涙が止まらなかった。
問題の本質は「マルコ」なのになぜ彼らの愛情のありかを問われなくてはならないんだろうか。
「誰も欲しがらない」そんなマルコ。だけど彼は愛される才能を持っている。それを引き出したのは確実にルディとポール。「親」という存在に性別は関係なく、必要なのは愛が感じられる環境なのだと本当にそう感じさせてもらいました。
マルコはハッピーエンドが大好きだった。なのに。
歌の印象がグッと物語の味を深めてくれる一作。
これは出会えてよかったなぁ。
話せないと権利がない社会
ダウン症でなくても、社会に対して言葉を持たない人はいつでも弱い立場にあって、その為に教育があり、知識や教養がある人が弱者を守らないといけないと思う。
アメリカという国はいろんな人を受け入れているようで、そうでないことが多く感じる。
時代が違ったら、場所が違ったらと思うのは悲しい
親の資格を問う時代
子供を巡る問題だが、児童心理の専門家等の見解等は重要視されず、子供は寧ろ蚊帳の外に置かれている。ゲイである事が問題とされるが、子供への影響は確認されておらず、ゲイが普通の夫婦等より格下とされているからだろう。格付をして格上を優先する、優先順位を付ける等の問題解決の方法もあるが、格付は偏見や身勝手の正当化の代表的な手段でもある。
愛に溢れる切ない映画
世間では偏見を持たれるゲイカップルが、薬漬けのお母さんに放置されたダウン症の息子を本当の子供ように愛情を注ぎ、一緒に暮らしていけるよう一生懸命生きる、愛に溢れた切ない映画でした。
ラストでマルコは二人の住む家を探すため三日間歩き回って橋の下で死んでしまいました。
なんて悲しいのでしょう。
母親は仮釈放でまた薬漬けの生活をしていました。
最低は母親です。
生みの親より育ての親といってもいいほど、ゲイカップルの方がよほどマルコに愛を注いでいた親でした。
マルコは何も悪く無いのに悲しいですね。
胸が痛くなる映画でした。
映画のタイトルの意味も見ればすごく伝わります。
ハッピーエンドが好きだったらマルコが、なぜアンハッピーな結末を迎えなければならなかったのか。
1年と言う短い時間でも、二人と過ごせた時間はマルコにとって最高に愛を感じた時間だったんじゃ無いかなと思います。
好きな映画は何?と聞かれてこの映画のタイトルが出てくる人はまず間違いなく人格者だと思うに1票。
舞台は70年台アメリカ。
いまだ人種差別が色濃く残るアメリカでゲイのショーダンサー、ゲイであることをひた隠しにして暮らす弁護士、母親に育児を放棄されたダウン症の男の子という"はみ出しもの"の3人が一緒になって暮らすという物語。
もちろん観る人によって感じ方は人それぞれだと思いますが、この作品で描かれているのは"見返りを求めることなく相手を思いやる心"だと私は思います。
世の風当たりが強い中でわざわざ3人が手を取り合って暮らそうとするのは、同じはみ出しもの同士なだけに何か、3人にしか分からない"うまくいく部分"があるからではないでしょうか。
それともう一つ、この作品の大きな見所になっているのは主演アラン・カミングの圧倒的な歌唱力とステージパフォーマンス。脱帽です。
TSUTAYAで借りて1週間で5回観た作品。(笑)
映画館で観なかったことが本当に悔やまれる作品。
おすすめの映画です。
一方の側の視点で描かれており公平性に欠ける
主人公と逆の立場からの感想。
まず、児童養護施設をひとくくりで地獄扱いするのはどうか。
もちろん施設ごとの良し悪しはあるだろけど、
「児童養護施設=子どもの不幸」は一種のレッテル張りだろう。
実際に行って幸せになった子や、子のために真剣に働く従業員は多数いる。
それと、差別と関係なくそもそも主人公に監護権を与えるべきだろうか。
監護権とは、要は親の代わりになるという話で、とても重い。
現実の裁判では、想いが通じたとかの抽象的な理由で簡単に渡せる権利ではなく、
ただの隣人でしかも正規の手続を踏み倒し続けた人物に与えてよいものか、という話である。
また、実話を基にしているのかしらないが、そうであれば猶更、
公平を最重視する近年の裁判官が簡単に差別を振りかざすようにも思えない。
要は、逆の立場だったら当然主張するだろう事実が描かれておらず、
あくまで主人公の一方的な目線で描かれており、不公平さを感じる。
主人公は愛に溢れていると思うけど、それはそれ。
親子愛だけならともかく、社会問題も提起する映画なのであれば、
感情論・結果論で主人公の正当性をゴリ押しするのではなく、
必要な事実は描いてほしかった。
Anyday now, anyday now,I shall be released
おやすみの前に聞きたいお話は、ドーナツが大好きな魔法少年マルコのハッピー・エンドを求める物語だったのに…。
人を裁く人の正義ってルールに乗っ取るだけの他人事だった。本当の愛は痛みを経験しないとわからないと歯痒くなった。見た目だけの偏見が強かった1970年代。マルコのラストに、判事たちの判決に、色々考えさせられた映画でした。
家族の形はそれぞれ
同性愛者が主人公という時点で興味惹かれて、鑑賞。
ダウン症を生まれ持った方が、どんな風に日常生活を送っているのかとか、そこらへんも興味があった。
観る前に予想した内容とは少し違うものだったけど、
鑑賞後に感慨深い気持ちになる良い作品。
いわゆる考えさせられる映画だった。
1970年代ということもあって、やはり「古い時代の話」だと自分の中でフィルターがかかってしまうのは仕方がない。
同性愛者やダウン症を持った人と関わりが薄い私にとって、リアリティに欠ける部分は否めなかったが、
家族の形はそれぞれあることを教えてくれた。
男性が男性を好きになろうが、
障害をもつ他人を我が子のように可愛がろうが、
人それぞれ。
私たちは世間からの体裁や、一般的な「普通でいること」をつい意識してしまう。
どんなに周りから変なやつだと言われても、
自分の信念を曲げない勇気はすばらしい。
あまり期待せず見た作品だったが、
思わずジーンとしてしまった。
心の栄養になる作品だった。
1979年
おやすみの前に聞きたいお話は、魔法少年マルコのハッピー・エンドの物語。3人はただそれを求めていただけだ。お互いを思いやる愛情と、安定した経済力(結構大事)があれば、他者が家族になることは何の問題もないはずだ。実話を基にした映画。
すごく悲しかったから、レビュー残さなきゃ
LGBTものはちょいちょい観ます。名作が多いです。そのくらい、マイノリティーに対する監督さんの想いとか、悲しみとか、優しさとか、色んなものが伝わるからですよね。
決して押し付けがましくないし、静かだったりするほど、世の中の不条理だとか冷たさとか不平等なってとことか、人間の心の狭さみたいなものを、自分に中にも感じて苦しくなります。
どうか、この世の全ての人が、死ぬ間際にいい人生だった、幸せな一生だったと思えますように。
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