チョコレートドーナツのレビュー・感想・評価
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同性愛への差別
1970年代、ゲイのカップルが障害児を育てたという実話を元にして作られた作品。
作品自体も1979年を舞台にしており同性愛者への偏見が根強い。世間の同性愛者への差別とそれによるゲイのカップルがダウン症児を引き取り、育てていくことへの難しさを描いています。
同性愛への理解が示されてきたのはほんとここ最近なような気がします。とはいえまだまだ偏見や差別はあるでしょうが、約40年前となるとさらに世間から同性愛者への眼差しは冷たく扱いも酷いということがよく分かる映画でした。
薬物中毒の実の母親よりも、子どもへの愛情を抱いているはずなのに世の中の同性愛者は異常だ。子どもには悪影響”という偏見によって引き離されていく…
同性愛者だから、本当の親じゃないからという理由で愛情を否定していい理由にはならないと感じました。
最後には号泣です。
理解できない他者への嫌悪
ルディとポール。彼らがのぞんでいるのはゲイへの理解ではなく、育児放棄されたマルコとただ穏便に暮らしたいだけ。それなのに、なぜそれすらも自由ではないのだろう。
他人が他人の関係性を把握するのは難しい。司法は意思表示の拙い子どもを守るため、いたずらに血のつながりのない他人に子どもを預けることを躊躇する。
それは正しいし、慎重を期せなければならいのはわかるが、ルディが「ゲイでショウダンサー」だから差別したことは明らか。
私が中学生の時に出会った言葉で、新しい概念を教えてくれた本がありました。
「お互いを高めあっていけるなら男同士であっても女同士であっても関係ない」
という文章に目の覚める思いをしたことを、今でも覚えています。
ポールを自分の後継者に見込んでいた上司の、意趣返しの場と化していた親権裁判。裁判長はうっすらとそれに気づいていたはずなのに、彼らの力にならなかった。もどかしくて怒りがわいた。
ポールが叫ぶ「デブでチビのダウン症で、母親にも見捨てられた子を、自分たち以外に誰が愛するというのか」
まさにそうで、マルコは奇跡的にルディに出会えて、ルディは奇跡的にポールに出会えた。ささやかに寄り添って生きていきたい、そっとしておいて欲しいだけなのに、なぜそれを奪おうとするのか?
裁くのは、彼らが罪を犯してからでいい。ルディらがマルコに体罰を加えたり、育児放棄してからで十分。
今回のケースでは、司法側はただ単にマイノリティは人格的に欠陥のある人間なのだと躍起になって証明したかったにすぎない。育児放棄した実母より、弁護士のポールやルディが生活能力が高いのはあきらかなのに。
マルコの死がさらりと伝えられるからこそ、そのちっぽけな人生が際立って悲しい。そのちっぽけな命でさえ司法は守れなかったじゃないか。
訥々と筆を進めるポールのやり場のない怒りが伝わるようで、涙を誘いました。
愛に溢れる
これは、愛と悔しさで溢れている映画です。
ルディがマルコを見つめる目に、これ以上ない愛を感じます。そこには性とか血縁とか関係なく、純粋に優しい気持ちがあります。
私はこんなに深い愛を誰かに向けたことがあっただろうか?今後あるのだろうか?そんな日がくればいいな。彼らが羨ましくなります。
幸せを具現化したようなホームビデオのシーンは、泣きそうになります。
一方で、3人の間には確かに愛があるのに、それが認められないことがとても悲しくて悔しいです。
差別や偏見の中で「正義」に抗う術がないことが悔しい。
ラストは3人の叫びです。
役者たちの好演にも拍手。マルコ役のアイザック・レイバは彼自身ダウン症なんですね。俳優として活躍している姿に勇気をもらえます。
大いに見る価値のある映画です。
女の裁判長しっかりしてくれまじ
みんなが生きやすい世の中がいいなって綺麗事の様な理想はあるけど、僕には大した事ができる自信がないので、まずは自分から人としてどうあるべきかをよく考えて生きていきたいと思います。はい。
YA
埋めようがない心の隙間に舞い降りた幸運。
涙、涙のありふれた物語だ。
しかし、何か目の覚めるような一撃がある。
世界をハッピーエンドに変えるなんて大それた事、言葉も行動も躊躇われる。
密かに燃え上がればいい。
同性愛への偏見を憂う
1970年代には、アメリカでもこんな状況だったんだな。偏見を持つ人の中身は、今も変わっていないし、私自身にも偏見が無いとは言えない。障害児と同性愛の軽視が重なってしまったのは悲劇だ。日本でも、同性愛者は里親にはなれない。同性愛者は法的に婚姻できないことになっているからだ。「母親の役割」というものが、女性によって果たされるとは限らない(反対も同じ)ということが証明されつつある現代において、状況が好転するのを期待する。
社会派だし、エンタメとしても◎
そんな時代があった。同性愛者に対する偏見。差別。人類はそれを少しずつ乗り越えてきた。日本はどうか。
アランカミングの演技も歌も最高。それにしても、この放題はなんだ。映画の内容とミスマッチだし、そこを取り上げる?っていうツッコミどころはある。
でも星5つをつけるのは、社会派のテーマを映像的にオシャレに、すばらしい歌とそして、人間ドラマとして完成されてるということ。
すばらしい映画です。
ありのままを生きるには
誰にだってあるはず
本質を見ようとせず先入観だけで意味嫌い嫌悪感すら抱く
肌の色、瞳の色、体が不自由な人、喋り方がおかしいとか、まだまだあげればキリがない
「生まれたばかり婆さんが99の孫連れて、水無し川に飛び込んだ
それを瞽が発見しオシがツンボに電話した…………」
子供の時に覚えた笑い話のようなもの、これだって偏見の塊でできている
体が不自由、見た目が変だからお笑いの対象になる
まだまだそんな世の中です
私だってここで偉そうにこんな文を書いていても一皮剥けば偏見の塊でしかない
人の悪いところを多勢が話題にして笑いあってる
それがコミュニケーションの1つの手段だと思い込んでいるのが現代の当たり前
芸能界はそれを「イジル」と言い芸人は「イジられてなんぼ」という
イジメがなくならないのは生き物の本質なのかも知れない
自然界じゃ少数派は自然淘汰されるけど人間は違うと思いたい
手を取り合い愛を持って助け合う事ができるのが人間にできること
今の私に何ができるだろう
この偽善者で欲の塊の私に
ハッピーエンドを願います。
幸せってなんだろう
性差別
ダウン症
育児放棄
薬物依存
子供の養育、親権
法律
自分達が幸せだと叫んでも
世間が認めてくれない
国が認めてくれないことを痛感しました。
色々考えさせられる良い映画でした。
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自分として
こんなに愛ある人のことを尊重し合えるカップルでありたい。
子供のことをこの2人のように考えれる親でありたい。
その1つができている世の中の人は多いけど
どちらもできている人は少ない。
相手だけか子供だけかになりがちなことをよく知ってるからこそ、見習うことが多いと思う。
70年代のアメリカで差別が多かった時代。
今はもっとオープンになっているけど
日本はまだこの70年代のアメリカなんじゃないかと思うくらい、あまり違和感を感じなかった。
親権はお母さんに勝てる国はどこのもないという言葉と最後の結末が子供は親を選べないとつくづく思う。
LGBTに目を開く事ができました
偏見を持っていた自分が、本作で少しは目を開くきっかけになりました
自分の子供がまだ小さかった頃の家族の姿がそこにありました
マルコを思う気持ち
人間性とは肌の色でも性別でも、トランスジェンダーでもなく個々の人間そのもの
それが自由平等博愛の精神の根幹であること
今更ながら噛み締めました
映画としても素晴らしい構成力でぐいぐい引っ張って行く力強さがありました
劇中の歌唱は絶品
見てよかった!! 実話だっていうから、ものすごく衝撃をうけた。泣け...
見てよかった!!
実話だっていうから、ものすごく衝撃をうけた。泣けた。
ゲイの人もきっと偏見とか、人の痛みがすごくわかって。
カミングアウトしているから、ホントに勇気があって正直に生きているんだと思った。
そんな2人だからこそ、無償の愛で幸せな時間を、マルコに与えることができたんだ。
ほんとに悲しい結末。
レビュー
差別が常識として残る1970年代アメリカ。様々な場面で感情を揺さぶられるのは名作たる所以。人生に必要な「自分の価値観と向き合う時間」を提供してくれる。人類の自由と秩序は、歴史の積み重ねの上で、常に変化している。
LGBT映画を何本か見ています。 この映画はTSUTAYAで見つけ...
LGBT映画を何本か見ています。
この映画はTSUTAYAで見つけて気になっていたので、地上波で放送してくれて嬉しかったです。
自閉症の子どもを引き取るのは大変だと思います。いろいろな壁があったと思う。
それを乗り越え3人で生活した日々は素敵な日々だったのでしょう。微笑ましくなりました。
だからこそ最後は言葉が出ませんでした。。。
興味がある方はぜひ1度見てほしいです。
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