チョコレートドーナツのレビュー・感想・評価
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切なすぎる
ハッピーエンドにするべきでしょう!
麻薬中毒の母親から子供を保護というと、「しあわせの隠れ場所」を思い出す・・・親が州の保護下の場合、親の同意なしに後見人になることができるので、申請によって後見人になった話だったが・・・時代が違うので同じようにはいかないかもしれないが、何らかの方法によって、3人が一緒に住めるだろうと期待していたので、ややガッカリの結末だった。マルコはハッピーエンドが好きだったのに、皮肉なことに現実は真逆の結果になってしまった。
<印象に残ったセリフ>
-裁判に負けた後-
(ポール)正義などないんだな
(黒人弁護士)法律学校でまず
そう教わらなかったか?
それでも戦うんだ
生みの親より育ての親
たまたま好きになった相手が同性で、そのカップルがなぜ子供を育ててはいけないのか、ボクには全く解らない。
どんなことでもだけど、多くの人たちが共有している価値観、少数派=異質なものに対する精神的ハードルは、その行いが「正しい」か「正しくない」か、本人たちが「幸せ」か「幸せでない」かに関わらず、また本人たちがまわりに迷惑をかけている訳でもないのに、それを許さない。
子供の幸せは、育てる環境よりも愛情のほうが多くの場合、重要と思うけど、その当たり前のことさえ許さない世の中の不条理が悲しい。
マルコが死んでしまった原因を作ってしまった人たちが、マルコの死を伝える手紙を読んだとき、どう感じたのか聞いてみたいと思った。
良い映画でした。
24-024
なんとも言えないエンディング
2 Thumbs up great movie, but very sad
子供は親の人生の延長線上にいるわけじゃない。
有る意味ご都合主義
まぁ、深く考えなければ映画としては良いと思う。同性愛への偏見・差別などの訴える問題も有るし。疑似ではあるが一種の親子もので、ラストに歌うルディの姿も熱演で感動的。これで良いと評価しないと叩かれるタイプの映画。
ただ、今まで付き合いも無かった隣人の子供、それもとても手が掛かるであろう障害児を引き取って育てようとするだろうか?うん、ルディは寂しかったんだろう、家族が欲しかったんだろうけど、その辺の設定が緩すぎるかなぁ。マルコにしても、ストリートチルドレンになるワケでもなく、施設に引き取られるんだから、家賃を「明日まで待って」と言うルディとの暮らしよりもマシだったんじゃないか?ルディを支えるポールとの関係にしても、以前からの恋人同士なら分かるんだけど、出会ったばかりで、ゲイである事を隠しているのになぁ。
しかも、ゲイってバレたら仕事をクビになるって・・・・(まぁ、建て前はマルコを引き取る時のルディとの関係を偽ったからなんだろうけど)、そうなると、マルコを引き取る裁判以前に、自分の不当解雇を訴えるなりするんじゃないか?まぁ、アメリカの雇用制度だと、そう言う無いのかもしれんが。だとしても、少なくともポールが理解のある弁護士事務所等に雇用されるシーンが無いと、二人の生活費って?って思った。
とは思いながら、「実話を元にして」と有るから、多少の演出過多はあっても、「あぁ、こういう事が有ったんだろうな」と思い観た。が、見終わってからググったらほぼ創作・・・・。
実話を・・・って推すのが逆に冷めてしまった。
日本版のタイトルが秀逸
ルディがたまに見せる満面の笑みが好き。
ポールに同居を申し出されたときとか、マルコが歌ったあととか。
あと先生(いしのようこ似)がめっちゃいい人で泣ける。
ハロウィンの仮装の映像、和やかに観てたのにこれがそんな流れになるとは。泣ける…
わざわざ母親と取引してまで二人からマルコを奪うとか…
「ぼくのうちじゃない」とか……
泣ける。
実話をもとにってのでまた泣けてくる。
「グッド・ワイフ」今後も観ます。
人の本心に響く良作
70年代からつい最近までのアメリカの制度の欠如を、日本人の私にでもわかりやすく批判していた。
実の母よりゲイの二人のほうが愛情をもって育てているという事実を、同性愛という全否定される立場でありながら、時には熱く、時には冷静に誠実なことを伝えている姿に感動した。
物語の結末に、マルコが死んだあとにポールが、酷いことしてきた人たちにまで書いて出した手紙は、非常に心を打たれた。
知的障害者や同性愛という立場の人を、気遣い行動する人も増えてきたご時世。しかし、本心からは馬鹿にしたり無下にしていないかということが問われているような作品だった。
無償の愛
米国憲法修正第14条で護られなかった人々
舞台は1979年のアメリカ。1970年代は憲法修正第14条を根拠に、それまで差別されていた女性の、法の下での平等が認められるようになった時代だ。
しかし同性愛者への偏見は依然として厳しいことが分かる。主人公達の、第14条を根拠に母親がいない間の保護を申し立てる計画は、まともに取り合ってもらうことができず、救えたはずの命を失ってしまうのだ。
同性婚が米国全州で認められたのは2015年。同性婚の養子縁組が認められたのは2016年。この映画が制作されたのは2012年だから、社会の耳目を集める役目を果たしたかもしれないと思った。
舞台延期でこちらを鑑賞
まずは今回のコロナ禍で、予定されていた舞台「チョコレートドーナツ」の12月7~19日の舞台は中止、21日が初演となった。
私は12日のチケットを購入していたので涙をのんだ。「せめて映画を」と、舞台の隣の映画館で原作を鑑賞。
舞台化されるほどだから、人の心を揺さぶるに充分な作品なのだろうとは覚悟の上。
それでもやられてしまった…
マルコの笑顔を思い出すと、まだ悔し涙が…。
40年前ってまだこんなに頑なな差別があったんだ。
今の時代、私の所感としては
最初の裁判官が言ったような
「同性愛が普通と思ってしまう」
なんてセリフは陳腐で
「同性愛も普通」な世の中と感じている。
ゲイカップルが里親になったなんてニュースは最近ではいくつもある。
でもここまで来るのに、長い戦いだったんだろう。自然と法律が改正されはしない。
悪法(とまでは言えなくとも)に涙をのみ、裁判で戦ったり、まわりにうったえたりしたルディやポールのようなや人たちが開拓した現代の生活なのだ。
チョコレートドーナツって甘いタイトルからはもっとホンワカした内容かと思っていたが…、この映画を見てチョコレートドーナツがとっても切ないものに変わってしまった!
ルディ役の俳優ものすごく好きだわ!男も女も一目惚れするね、これは!歌の表現力が凄い。
これを東山紀之が演じるのを見たかったよ。
【ハッピーエンドの話が聞きたい】
この日本語タイトル「チョコレートドーナツ」は、オリジナル・タイトルより、なんか好きだ。
僕も、マルコのように、ハッピーエンドの話が聞きたい。
マルコが求めていたのは、何も世界最高のハッピーではなくて、チョコレートドーナツを食べた時に感じるような幸せであったはずだ。
僕もドーナツが好きだ。
このリバイバルを観た後も、実は、クリスピークリームのプレーンのドーナツを食べた。
おいしい。やっぱり、ハッピーな気になる。
でも、今の世界は、ちょっとやっかいだ。
LGBTQに対する理解が進み、窮屈にカテゴリー化するのを見直して、呼び方をSOGI(=セクシャル・オリエンテーション&ジェンダー・アイデンティティ)に替えるような動きがある一方、ダウン症の人が映画作品に出たりすると、感動ポルノだといって批判を浴びたりもする。
そして、批判の先鋒に立つ人に限って、実は差別を助長するようなことを言う人だったりする。
なかなかコミュニケーションが簡単ではないダウン症のはずなのに、この作品のマルコは、心の動きがとても豊かだ。
演技だといえば、それまでだが、よく考えてみたら、ダウン症の人だって、みんなの心に訴える演技が出来るし、実は、みんな同じなのではないのかと思う。
そして、世界でもうひとつやっかいなのは、ゲイが親になろうとするストーリーに出会うと、ゲイにも母性本能とかいう上から目線の括り方をする人が結構いることだ。
人が、大人になって、子供の成長を育み、助け、そして、見守りたいと考えるのは、ジェンダレスな親でありたいという気持ちや行為のはずだ。
母性や父性という考え方も実は過去のものにしなくてはならない時が来ているのだ。
少し手間でも、ニュアンスがどうだとか、こうだとか言い訳をする前に、僕達は考え続けなくてはならない。
実話をベースにした物語だ。
このカップルは、ずっと、自分達のこと、マルコのこと、そして、社会のこと、社会システムのことを考え続けるだろう。
悪法も法だと言った古代ギリシャの哲学者もいた、
でも、もうソクラテスの時代ではない。
選択的夫婦別姓すらまともに議論できない、この国の暗い部分には辟易とするが、ずっと声をあげ続けることに意味はあるはずだ。
僕達だって、常に頭の隅に置いて、気をつけるぐらいは出来るだろう。
ハッピーエンドの話が聞きたい。
ささやかなセリフだが、これほど、優しくて温かい、そして、自分もこの話聞いてみたい、そんな気にさせてくれた映画は、かつてなかった気がする。
ゲイだとか障碍者だとか、そんな括りには当てはまらない普遍的なテーマだと思う。
そして、きっと色褪せず長く愛される作品だと思う。
この作品が世界の人々の心を揺さぶる。
世の中は、まだ、捨てたもんじゃない。
そんな気がする。
泣けた!
「人は最終的には血筋を優先するのだろう…」
と(記憶は定かではないけど)
誰かがコメントしてるのを見た事ある
確かにそうなるだろう
と、しみじみ思った
血が繋がってるのが本当の親子だ!と。
子供の前で薬物をしてても
育児放棄してても
虐待してても
目の前で苦しんでても
他にも(これ以上言えない事も)……
しかし人は血の繋がってない人と
人生を誓う
沢山の人の前で
手間暇かけて
金かけて着飾って
涙を流しながら
唇を潤わせて
瞳を輝かせて
約束する
貴方しかいない
と。
不思議だ
っつか、
面白い
わかってても
幾万年も くり返してる
そして言う
「気持ち悪い」
「あり得ない」
「本物じゃない」
そうやって区別して
共感し合う人達と
差別し群がり
優越感を感じる
………
マルコは
三日三晩
自分の帰る場所を探して
橋の下で息を途絶えて亡くなる
きっと
彼の
シンプルで優しい彼の
行くつく場所は
自分を受け入れてくれる
「居場所」。
たとえそこが
ゲイの人だろうが
異人種だろうが
異国籍だろうが
異文化だろうが
関係なく
ハッピーエンドを求めてて
マルコはマルコなりに
探して
彷徨ってたんだよな?
な?マルコ。
違うかい?
三日三晩
飲まず食わずで
苦しくなかったかい?
辛くなかったかい?
っつか、オイっ、マルコ
平和ボケした俺より
感受性あって
お前スゲ〜じゃん!
普通にそんな事しきらんしよ?
お前
最強っ!!
でも
マルコは本当に安らげる
居場所求めて
彷徨ってるって
おそれおおくて
参りましたm(_ _)m
最後の歌うシーン
本当に泣けたよ
自分の汚れさ
と
気づきに。
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