チョコレートドーナツのレビュー・感想・評価
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アラン・カミングは歌がうまい。
アラン・カミングは歌がうまい。口パクの所を演じていたが、歌を歌う時は口パクではないと思う。
アメリカの正義を描きたいのでしょうね。大変に見応えのある良い映画だと思う。
『any day any day I shall be released』なんだ!もう一度見たいな
奇跡を偏見で裁くんじゃない(怒)!
ダウン症の14歳の少年。
シングルマザーと暮らしているけれど
その母親も自分が生きるのが精一杯、
薬と男に溺れて、子供は完全にネグレクト状態。
その様子を目の当たりにした、
自身もそれほど恵まれてないゲイの青年が見るに見兼ねて
手を差し伸べたところから始まる物語。
前半はゲイカップルが惹かれ合う過程がサクッと描かれて
そのカップルとダウン症の少年とのふれあいの様子が
丁寧に描写されているので、観ていてホッとするのだけど
中盤から後半にかけては、1970年代の話なので
まだまだLGBTQへの偏見が強くて
このカップルは子供にとって有害であるという決めつけのもと
当の子供の気持ちなどお構いなく、
ゲイカップルの粗を探して、何としても引き離そうとする
当時「常識人」とされていた裁判所の判事や弁護士達によって
幸せに暮らしていたささやかな家族が引き離されてしまう過程は
観ていて「怒り」しか湧かない!!
映画を観ながら私は思わず、ツイッターで呟いてしまった!
「独り者の私には、裁判をしてまで
一緒に暮らそうとしてくれる人がいることが、もう奇跡!
奇跡を偏見で裁くんじゃない!!」
月に8回程、映画館で映画を観る中途半端な映画好きとしては
映画館公開当時に観よう観ようと思いながら
どうも気楽な作品に逃げてしまって大反省の作品。
その後、日本でも東山紀之主演、宮本亜門演出で舞台化されて
注目度が上がりましたね。
出だしは主演のアラン・カミン演じるドラッグクイーンのルディが
あんまり美しくなくって、髭面で引いちゃったんですが
段々と子供への愛に目醒めてゆく過程は変に
女女(おんなおんな)していなくてナチュラルで好感が持てました。
そう、ルディは恋愛対象は男性だけど、普段は男性の姿で暮らしているので
いわゆる女性に生まれたかった人ではないのだろうな?と感じました。
こういうところ LGBTQの心の在り方の多様性も難しいですね。
はるな愛さんによると、自分でもはっきり決められないマインドの方も
いらっしゃるとか・・・。
そういうことを知る意味でも奥の深い映画でした。
ぜひ、観てほしいです!!
同性愛に関する意識は変わりつつあっても、日本の法律は・・・
実の親でも子供の前で教育上よろしくない言動は日常的にあるのに、
愛情持って環境整えて、愛情持って接して、ちゃんと栄養考えてご飯食べさせて、教育支援もして、すごくよくがんばっても、同性愛は親として相応しくないという理屈がよく分からない。
今も子供の前で女装や同性愛カップルがキスをするのは教育上よろしくないとされているのかな。
この映画では、彼らが同性愛カップルだから、という偏見のせいで、
実の母親を無理矢理釈放してまで、引き取らせて悲しい結末になった。
昔の映画らしい、悲しさを強調する為の嫌味な終わり方だな、と思ったけど、
昔じゃなくて今でも日本では、実の親という理由で、とんでもない親に戻して子供が命を落とすニュースがある。
親としての素質を見ず、実の親の元に返すのが一番、という日本人の頑な偏見で、日本の法律や法に関わる人達の判断はこの映画の1970年代から進歩していない事実に恐ろしさを感じる。
というわけで、多様性よりそちらの方に意識がもっていかれてしまいました。
苦い
皮層的な共感に浸るなら、ベトコンを味わって、死ぬにはいい日和なの‼️❓
この手の作品は正直苦手、好きではありません。最近の多様性を認める人...
マルコが戻りたかった場所
嘘がなくストレートに愛を表現するルディ( アラン・カミング )の慈しみに満ちた表情、切々と情感豊かに歌う姿に魅了された。
ダウン症のマルコ( アイザック・レイヴァ )の無垢な笑顔が切ない。
子供は親を選ぶ事が出来ない。その事実は、時に残酷だと改めて感じた。
ー恥を知る事ね
NHKを録画にて鑑賞 (字幕版)
不必要なセンセーショナル
本作では知的障害を持つ少年をゲイカップルが保護し、家族として暮らす…という物語からいわゆるLGBT差別的な展開を見せます。
広告でも「1970年代アメリカであった実話を映画化」などとしていますが、その実態は「ゲイが同じアパートのネグレクト男児を保護していた」程度のもので、本作の大部分は創作のようです。
本作が何をテーマにしているのかは正直わかりません。
LGBT差別を問題にしているのであればもっと正しい描き方はあったと感じます。
ひたすらに邪悪に描いた母親や社会と比較してゲイカップルが優れているなんてそれこそ差別意識全開だと私は感じます。
ゲイへの偏見に塗れて悪意のある質問を繰り返す検察。
子供のことを顧みない薬物中毒の母親。
育ててくれているゲイカップルを慕い、施設から脱走する少年。
悲痛な訴えも聞き入れてもらえずに少年と家族になれなかったゲイカップル。
ありとあらゆる悪意と悲劇を作中にこれでもかと投入します。
脚色と演出からは「酷いでしょう?悲しいでしょう?憤りを感じるでしょう?」という作り手側の意思を感じました。
正しいはいつも間違える
悔しかった。何も誰も悪くないのに、なんでっつらくて悔しかった。正しいのかもしれないけど、その正しさで誰かの人生が蔑ろにされてしまう可能性を、ちゃんと考えないといけない。正しいは全てでも、正義でもなんでもない。
私も、ハッピーエンドが好きです
多くの映画レビュアーさんたちが口をそろえて「素晴らしい映画だ」と言っている本作。日本公開時に1館のみでの上映しかなかったところ、映画コメンテーターのLiLiCoさんが積極的に働きかけて全国140館規模にまで拡大したそうです(LiLiCoさんご本人が語っています)。
作品のざっくりとしたあらすじだけ知っている状態での鑑賞でした。
結論ですが、非常に素晴らしい映画でした。
今以上に性的マイノリティ(LGBTQ)に対して差別的であった1970年代のアメリカで、ゲイのカップルとダウン症の男の子が疑似的な家族として一緒に暮らす物語。血のつながりや戸籍上の関係は無くても、そこには何者にも断ち切れない強い絆があります。ラストの展開は思わず涙がこみ上げてくるほどに悲しく美しい終わり方でした。ラストの展開に対しては「胸糞」と言っている人もいらっしゃるみたいですが、私は「胸糞」というより、とにかく「悲しい」という印象でしたね。
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同性愛に対しての偏見が強かった1970年代のアメリカ。歌手を夢見ながらショーパブでパフォーマーとして働いていたルディ(アラン・カミング)は、客として来店していたゲイであることを隠して検事局で働くポール(ギャレット・ディラハント)と恋仲になった。ある日、ルディはアパートの隣室に住んでいたダウン症のマルコ(アイザック・レイバ)が母親から育児放棄されている現場を目撃。そしてその母親が薬物で逮捕されてマルコが独りぼっちになってしまったのを知り、自分が親代わりとして彼を守ることを心に決めたのだった。
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この映画を観て真っ先に思い浮かべたのは、2020年に公開された草なぎ剛主演の名作映画『ミッドナイトスワン』でした。「トランスジェンダーの主人公」「育児放棄された子供」「疑似家族として絆を深める」「トランスジェンダーであるが故の社会からの偏見」などなど、共通する部分が数多くありました。公開順で言えば『チョコレートドーナツ』の方が6年も早いので、『ミッドナイトスワン』は本作の影響を色濃く受けてるのかもしれません。冒頭は「展開が似ているからストーリーも同じ感じかな」と思っていましたが、ストーリーが展開していくにつれて『ミッドナイトスワン』とは全く違う展開になっていったので、新鮮味を感じながら鑑賞することができました。
前半はルディ・ポール・マルコの三人が、社会の偏見がありながらも家族として絆を深めていく非常に美しい展開です。私はこういう「疑似家族モノ」に弱いので、ほっこりしながら鑑賞していきました。マルコを演じるアイザック・レイバの表情の演技が素晴らしく、彼の笑顔を観るとこちらまで笑顔になってしまいますね。
しかし後半、彼らの絆を引き裂くような重く悲しい展開が待ち受けています。社会制度や偏見によって、幸せに思えた関係が唐突に終わりを告げます。マルコはルディとポールから引き離され、釈放された母親に預けられ、母親は相変わらずクスリと男遊びばかりの育児放棄。マルコは自分の家を求めて町を彷徨い、最後には橋の下で……。前半の幸せが嘘のような、あまりにも悲劇的な展開です。
ルディとポールが迎えに来てくれるのを楽しみにして、荷物をまとめて待っていたマルコ。母親に引き取られた後に「おうちじゃない」とずっと言っているマルコ。思い出すだけでも涙が出てくるようなシーンですね。
最後にポールが裁判官や検事局の元同僚に対して手紙と新聞の切り抜きを送るシーンも観ていてキツかったですね。手紙を受け取った彼らも自分のやったことに多少の罪悪感を抱くことになったでしょうが、「こんな悲しい復讐劇があるか」と、なんとも言えない悔しい気持ちになりました。
前半の幸せな展開から後半の悲しい陰鬱な展開への落差があまりにも大きくて、これが「胸糞映画」と言われる所以なんでしょうね。『セブン』みたいな胸糞映画とは違うタイプの胸糞。個人的にはどちらかと言えば「儚く美しい」って感じの印象を抱いたので、あんまり「胸糞」には思えなかったですけど、元気な時に観ないと数日引きずるタイプの映画でした。
もしかしたら観ていて辛く感じる人もいるかもしれませんが、絶対観て損しない素晴らしい映画でした。私が今年観た映画の中で間違いなくベスト3に入ります。オススメです。
ハッピーエンド
あまりにも切ない物語。
ずっと胸が苦しくて、ハッピーエンドを迎えるための準備だと思いながら鑑賞。
予想外に悲しい終わり方をした。
愛には人それぞれ形がある。
この映画を観て、愛に対する偏見が無い、本当の愛について考えられる人が増えればいいと思う。
やるせない
良かったけど、なんくせもつけたくなりました。
鴻上尚史さんの人生相談でタイトルが出てきたので手を出しました。
面白かったです。満足。マルコくんかわいい…!!
しかし、なんくせをつけたくなる部分も。
「偏見はよくない」と訴えたかった映画なのでしょうが、
「障害児の養護施設はろくでもないところ」「麻薬依存症者は結局立ち直れない」も、
これまた別の偏見にならないかな?と。
当時のアメリカの障害児養護施設の状況を私は知りませんが、
現代日本の健常児の養護施設に関しては、
某小説やら某コミックエッセイやら読んで、
「劣悪な環境の家庭に比べれば、まっとうな施設ならば、後者の方がいいに決まってる」と思うようになりました。
ま、「両親」ふたりが築いていた温かい家庭に比べれば負けるかもしれませんが。
そして麻薬依存症者については、立ち直るのはかなり難しいかもしれませんが、
ただ現在努力して断薬している人も少なくはないでしょうし。
切ない
同性カップルだからといって、あんなに親権を認めてもらえない場合がある。
温かく優しい親の顔になった二人と少年がいつまでも穏やかに過ごすラストを期待していたのね、まさかのエンディングに悲しくて…
子供の幸福を一番に、子供に愛が注げる人が親になれるような柔軟な制度が確立されたらいいのに…と思いました。
短い期間だったかもしれないけど二人は本当に素敵な親でした。
切なすぎる
ハッピーエンドにするべきでしょう!
麻薬中毒の母親から子供を保護というと、「しあわせの隠れ場所」を思い出す・・・親が州の保護下の場合、親の同意なしに後見人になることができるので、申請によって後見人になった話だったが・・・時代が違うので同じようにはいかないかもしれないが、何らかの方法によって、3人が一緒に住めるだろうと期待していたので、ややガッカリの結末だった。マルコはハッピーエンドが好きだったのに、皮肉なことに現実は真逆の結果になってしまった。
<印象に残ったセリフ>
-裁判に負けた後-
(ポール)正義などないんだな
(黒人弁護士)法律学校でまず
そう教わらなかったか?
それでも戦うんだ
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