「子供の幸せ。」チョコレートドーナツ ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
子供の幸せ。
このタイトルからヒューマンドラマだと思って観に行くと、
実は法廷裁判劇がメインであったことに気付かされる。
実話を基に描かれた作品なので細部に遊びがないものの、
重い色合を前面に出さず軽やかに纏めているので観やすい。
「クレイマー、クレイマー」にあったように、子供の幸せとは
果たしてどんな両親の元で育つことなのかを考えさせられる。
差別眼著しい社会の中、他人の子供を引き取ることの難しさ、
どんな虐待をしようが親元へ返されてしまうという愚行循環。
実親の法的権利が子供の人権を奪う矛盾に胸が苦しくなる。
A・カミング渾身の熱唱。D・ホフマンに匹敵する演技と鼻筋。
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