劇場公開日 2015年1月31日

「本格スパイアクション。」ジョーカー・ゲーム mg599さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0本格スパイアクション。

2015年2月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

日本にはあまりなかったタイプの映画で、一応の成功はおさめたとみる。

日本のスパイ組織D機関。そこに属するスパイ達の活躍を描くアクションである。

ドイツの科学者が開発した新型爆弾の設計図がアメリカの諜報機関に奪われた。イギリス諜報部も狙っていたが先を越された格好になってしまった。その設計図 通称ブラックノートを奪うようD機関に命令が下る。

原作のストーリーラインを見ると、本作の映画と微妙にかぶっているだけで、登場人物の造型も結城(伊勢谷友介)だけを借りて、あとはほぼオリジナルの様相である。

柳広司の原作は、このミステリーがすごいの、その年の2位になっていて(1位は伊坂幸太郎「ゴールデンスランバー」)、評価も高い。
それを解体してひとつの物語に編み上げた渡辺雄介の脚本の功績は大きい。
さらに、入江悠監督の気合の入った演出も、新たな日本映画の誕生にふさわしいものであった。

シリーズ化、はないかな。

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mg599