グランド・ブダペスト・ホテルのレビュー・感想・評価
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ウェス・アンダーソンらしい「箱庭世界」
3つの時間軸の違いをアスペクト比で表現(1930年代がスタンダード・サイズ=1.37:1、1960年代がワイドスクリーン=2.35:1、1985年がアメリカン・ビスタ=1.85:1)した事を含めて、ウェス・アンダーソン監督らしい色彩鮮やかな「箱庭世界」が満載。
全体的に面白かったのだが、台詞が多くて疲れたせいか、どうにも入り込めないまま終わってしまった感じ。この辺は、こちらの体調による所もあっただろう。いずれ再見してから、再度評価したいと思う。
グランド・ブダペスト・ホテル
アンダーソン・ワールドはミュージカルではないが、音楽は軽快。
舞台ではないが、シェーナ・グラフィカルでカラフルだ。
そして、今回は架空の国ズブロッカ(酒ではない国の名)が舞台となるドラメディ(コミカルドラマのこと)。
「グランド・ブダペスト・ホテル」はハンガリーの首都ではない。
ドイツアルプスのまっただ中に建つ超高級リゾートホテル。
そのホテルを仕切る執事とベルボーイが殺人犯に仕立てられ、国中を逃げ回るロードムービー。
いや、例によって場所よりも乗物が面白い、プレイスよりヴィークルだ。
ドラメディであるからコミカルではあるが、今回は一段とシリアスでもある。
そのシリアスさはネタバレしたくないので説明できないが、超高級と名の付くものは、いつでもどこでもアンエクスプロアード。
注:この記事のカタカナ語の多用はボクのせいではない、アンダーソン・ワールドだ。
時代に殺された、かつての輝き
メッセージがジワジワと伝わってくる作品でした。かつて輝いていたものが、時代の変化によって失われることの儚さ、虚しさ…これって現代でも言えることですよね。「あなたは今あるものを大切にしていますか?」と問われているような気持ちになりました。
所々ミニチュア(?)を使って撮影していたり、シーンによって画面の比率が変わったりしていて面白かったです。
それぞれのキャラクターに個性があり、とても楽しめました。さすが名優揃いの大作です!
豪華キャストの面白紙芝居
いやぁさすがですわ。
テンポもよくて、構図もよくて、シナリオもよくて、紙芝居みたいな映画。
ウェス監督のたまに見せるあっけない展開とかも堪らないです。ギャグなのか、人生そんなもの感なのか判断つかないけど。
変なこだわりが強いので、大作好きには悪寒がするのもわかります。
喝!
アンコール上映していたので、わざわざ講義サボって観に行ってみました。
期待しすぎたのかな?
あんまり面白くなかった。
思うに、ウェス・アンダーソンがでしゃばりすぎでした
せっかくの豪華な俳優を活かさず、ただただウェスブランド丸出しのカメラワークや可愛さで突き進んでいた。
えー、この程度の使い方なら 別にこの人じゃなくても。。といった感じで
俳優に実力を発揮する隙間を与えなかった今回のウェス監督
これは喝!ですね
美しい!
今までの作品よりも、一層ウェスアンダーソンのスタイルに磨きがかかっていて、メガネを拭く時間が惜しいほど素晴らしかったです。
どの場面を切り取っても絵画のような美しさ…
内容はいわゆる「ジェットコースター」で、これでもかというほど無駄が削ぎ落とされ、ポンポンポンッとテンポ良く進んで行きます。
物語は、今までの作品のスタイルとは少し違い、非常にシンプルでありながらメッセージ性の強い印象でした。軽いタッチながら深い余韻があり、考えさせられます。
画よりも筋を大きく重視する方だと、好みが別れる…かもしれません。
しかし、とにかく全てが洗練されて本当に美しい映画です。
ウェス・アンダーソン支配人のグランド・ブダペスト・ホテルで極上のおもてなし
初期の「天才マックスの世界」「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」などはまだ通な人気でしかなかったが、前作「ムーンライズ・キングダム」で一気にファン層を増やしたウェス・アンダーソン。
鬼才が再び贈る、作家性と娯楽性が絶妙にブレンドした極上作!
舞台は架空の国、旧ズブロフカ共和国。
1985年。作家がある物語のきっかけとなった出会いを語り出す。
1968年。かつては栄華を誇っていた“グランド・ブダペスト・ホテル”に宿泊していた若き日の作家はオーナーのゼロと出会う。ゼロは作家に伝説の初代コンシェルジュについて語り聞かせる。
1932年。まだ新人ベルボーイだったゼロは凄腕コンシェルジュのグスタヴに気に入られ、右腕となる。ある時、ホテルの上客マダムDが何者かに殺され、その嫌疑がグスタヴにかかる…!
ウェス・アンダーソンのビジュアルセンスが大爆発!
まずは真の主人公と言っても過言ではない“グランド・ブダペスト・ホテル”の豪華絢爛さ。お洒落で細部までにこだわった内装はじっくり見物したいほど。(次のアカデミー美術賞は確実!)
やたらとドキュメンタリー風のブレる映像が多い昨今、ほぼ固定カメラで、対象物を画面中央に配した左右対称の独特の画作りがこれまた印象的。どのシーンを切り取っても画になる。
コミカルな殺人ミステリーを軸に、個性的な登場人物が織り成すアンサンブル劇、ノスタルジックな雰囲気、グスタヴとゼロの絆、果ては脱獄サスペンス、スキーアクション&銃撃戦まで!(笑) テンポよく進むストーリーが軽快。(脚本賞も確実!)
アレクサンドル・デスプラのリズミカルな音楽も耳に心地良い。
個性的な登場人物に扮するは、個性的な超豪華キャストたち!
とてもじゃないけど全員の名を挙げる事は無理だが、よくぞここまで集めたもんだ!
中でも印象に残ったのが…
パーフェクトで少々ブラックなコンシェルジュのレイフ・ファインズがパーフェクト!
探偵?殺し屋?のウィレム・デフォーと囚人ハーヴェイ・カイテルは僅かながらさすが場をさらう。
メイド服のレア・セドゥーに萌え、ティルダ・スウィントンは「スノーピアサー」に引き続きびっくり特殊メイク。
そして、新人ベルボーイのトニー・レヴォロリが大健闘。
ストーリーを楽しみ、個性的な登場人物を楽しみ、ビジュアルセンスを楽しみ…。
ウェス・アンダーソン・ワールドはもう病みつき!
ミステリー >メルヘン >コメディ かな?σ(^_^;)
回想形式で進んで行く伝説のコンシェルジェとベルボーイの波乱にとんだ事件簿。
欲や金、権利や軍事司令部まで絡んである老婦人の本当の遺言の行方を紐解くまでを
ミステリー色濃い料理にウィット、ラブ、メルヘンチックの調味料をふりかけた感じ。
人も殺されたりするが、悲惨さはない。
由緒あるホテルの栄枯盛衰ではないが、外観、そして利用客の変わり様も興味深い。
主役の二人は天然ぽく?変わってはいたが共に師弟関係のような信頼でどこまでも繋がっていた。
富や地位が欲しかった訳ではない、
老いて尚、ベルボーイ時代の自分の部屋に宿泊するゼロの気持ち、分かるな。
カタチより想いが人を幸せに包む。
いつまでも宝物の面影を抱きたいんだね。
色彩が鮮やか
衣装やセットがファッショナブルな映画。
ストーリーは…
つまらなくはないんだけど、途中ちょっと誰が誰かわからなくなったりで、私には難しかった。芸術作品としてはとても素晴らしいものだと思うけどね。
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