「緩やかな余韻」グランド・ブダペスト・ホテル チャーリーさんの映画レビュー(感想・評価)
緩やかな余韻
ユーモラスで楽しく展開するコンシェルジュ、グスタフのお話。それは戦争が差し迫る中でのお話。そしてそれを物語るのは、現代の作家。こうした形式の映画はいくらでもあるけれども、この対比で切なさを演出する妙は、さすがウェス・アンダーソンって感じでしたね。この余韻を残せることに、やはり才能を感じます。
ただ、全体としては、やはり『ムーンライズ』に感じたような、ちょっと趣味的絵作りに走りすぎのような気もしましたね。
だけど、ゼロの奥さんのアガサが可愛かったです。一瞬だけ、街中を走る横顔が見れたけど、美しかったです、ホンと。
コメントする