「ウェス史上もっとも細かいこだわりとテンポ」グランド・ブダペスト・ホテル ゴエンノスケさんの映画レビュー(感想・評価)
ウェス史上もっとも細かいこだわりとテンポ
ウェス監督の特徴として完璧なまでのデザイン性があるが、これは中でもそのレベルが頂点に達した感がある。
世界を一から構築してるような徹底ぶりで、他の実写映画と明らかに異なる。むしろ質感でいうと、ファンタスティックMr.FOXで魅せたようなアニメーションに近いかもしれない。
そして、ダージリン急行まであったぶつぎり感がファンタスティック以降なくなりストーリーがすんなりと観れるように感じてるけど、今回はよりカットと編集でスピード感がまして一気にラストまでもっていく。
こだわりの作家性とメジャー感が見事にリンクしたような素晴らしい作品。
そして個人的にウェス作品でのウィリアム・デフォーの使い所が最高!ライフ・アクアティック、ファンタスティックときて今回もよかったなー。
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