天才スピヴェットのレビュー・感想・評価
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またもや愛すべきキャラクター誕生!
まず、個性的!とにかく個性的!ヘレナボナムカーターも良かったし、さすが『アメリ』のジャンピエールジュネ監督らしい作品でした!スピヴェットの子ども目線の世界観が楽しめました。例えば、ホットドッグのにおいは工場で作られたものだとか(今、意味不明って思った人映画を見れば納得します!)主人公のとても純粋な疑問が面白いです。ときどき主人公の死んでしまったお兄ちゃんが出て来るところなどたまに想像の世界に入っていってしまいますが、それが良いのです!最後のスピーチは切なかったです。3Dだったので、それも含めて良かったです。スピヴェットは幼少期のアメリと友達になれそうだなと思いました。主人公はとても勇気のある少年で最高のユーモアのセンスの持ち主なので本当に面白いです!オススメ!
小道具のセンスの良さと主人公の少年の表情が日が経てど記憶に強く残る...
小道具のセンスの良さと主人公の少年の表情が日が経てど記憶に強く残る。本来の才を認めてもらえない少年が栄光の舞台に立つべく都会へ向かうお話。だけでなく、弟を失った心の痛みと乗り越える家族の愛情で終わり良し。
スピヴェットって言いにくいよね
予告編を見て、これ絶対好きな映画だと感じ映画館へ。
監督のジャン=ピエールジュネは映像にとことんこだわる人だが、この映画はいい感じに力が抜けていたように感じた(3Dで見たら違った感想かもだが)
奇妙だが愛すべき人たちと世界、それを丸ごと受け止めよ。そんなメッセージがさりげなく伝わってきた。
TS・スピヴェット役のカイル・キャトレット君が素晴らしい。天才かつピュアなのを表現するのって普通は無理だ。
途中のロードムービー的展開もグッときた。ああいうのに弱い。
大作ではないが愛すべき映画でした。
まあまあ
ここのところ、かなりつまらない映画が続いたので、私自身の要求度がかなり下がっている。久々にまともな映画を観た感じ。通常の状態だったら、☆3つ半くらいかな。
まずは、家族全員が個性的なのがいい。遺伝的に、姉だけがちょっと浮いてるかな。軽妙なテンポに影を落としているのが、弟の死。その責任を一身に感じてしまっているスピヴェットが、家族を再構築していく話なのかな?場面場面でほっこりしたり、涙したりということはあるのだが、全体としてはスッキリしない。最後はざっくりハッピーエンドになったが、弟の死は一体なんだったのか?腑に落ちない観があったのは、私の理解不足か?
スピヴェットの天才ぶりは胸のすくものがあった。将に、役者としても天才かと思う。個人的には、それをもっと全面に押し出した方が良かった。
ハリウッド的(またはアメリカ的)価値観に喧嘩売ってる?
楽しい
装わない不器用な家族がイイ!
家族の絆は発明出来ないんだよね
優れた映画監督というのは、誰でも、心のどこかに「コドモのココロ」を持ち合わせていると思うのです。本作の監督、ジャン=ピエール・ジュネ監督もそんな一人。大ヒット作「アメリ」はとっても斬新、新感覚のポップなフランス映画。その画の作り込みに、豊かな感性、想像力を認めない訳にはいきませんでした。
前作「ミックマック」も僕はスクリーンで大いに楽しみました。
本作では天才的な才能を持つ子役さんを主人公に据えました。
ジャン=ピエール・ジュネ監督の意図はもう明らかです。
本作はカイル・キャトレットという子役の魅力をどう引き出すのか?その一点に集点をしぼったようです。
舞台はアメリカ西部の「ど田舎」
そこに五人家族の一家がありました。
お父さんは100年前に生まれていれば、きっと幸せだっただろうと思われる、時代遅れのカウボーイです。暮らし方もそれなりにワイルド。奥さんとつまらないことで仲違いすると、きまって外で一日中馬に乗ったまま黙っている。食事も馬の上。雨が降ろうが馬の上。そんな自分の寡黙な姿に、男のかっこよさを感じている、ナルシストなカウボーイです。その奥さん。これがまたくせ者。昆虫を集めている博物学者です。ちなみに特技はトースターを故障させて丸焦げにする事。いままで10台ほどおシャカにしてコレクションしてます。
子供は三人。長女は年頃で、自分はいつかミュージカルスターになる事を夢見ています。二人の弟。これが二卵性双生児。その長男がT・Sと呼ばれている、本作の主人公です。
でも、お父さんとしては、双子の弟の方が大のお気に入り。というのも弟は、活発でオトコらしくって、身体も丈夫で、馬も動物もだいすき。ワイルドなところがお父さんそっくり。父親としては、彼をカウボーイの跡継ぎにと思っています。しかし、ここが盲点でした。
将来のカウボーイ修行のためと、ライフルの扱いさえ、お父さんは認めていたのです。ある日、お兄ちゃんのT・Sと弟が二人っきりのとき、ライフルが暴発。弟は不運にも亡くなってしまいます。T・Sとしては、弟が死んだのは自分のせいではないか? お父さんの希望も、自分が奪い取ってしまったのでは?と心の奥で自分を責める毎日。
それでも、彼が夢中になって遊べるもの、罪の意識を忘れさせてくれる唯一無二のもの。それが「サイエンス」でした。
彼の天才的な頭脳はある時、発明品を生み出します。それをスミソニアン博物館に送ってみました。やがて博物館からT・Sに電話がかかってきます。
「なんて、素晴らしい発明品なんでございますの!!ワシントンDCの当博物館まで、是非是非いらしてくださいませ、表彰式にご招待しますわよ」
ただ、問題がありました。スミソニアンの担当者は、当然この発明品は大人が作ったものだと思い込んでいたのです。やがて、意を決したT・Sは、西部の田舎町から、たったひとり、ワシントンD.C.を目指して旅に出ることになるのです。
という訳で、少年の旅という事では、「スタンドバイミー」を思い起こさせますね。旅の途中、T・Sもいろんな人に会い、いろんな体験をします。本作はそこにスポットを当てるのかな? T・Sの冒険談みたいなものかな? と予想していたのですが、ちょっと趣きが違いました。
もちろんアメリカ大陸横断と言う大旅行ですので、当然、大陸ならではの素晴らしい景色があります。その風景の中で、主人公T・Sがどのように成長を見せてゆくのか? また、いろんなスリルある場面を設定して、それを切り抜けてゆくのか?というのが、まあ、旅もの、ロードムービーの王道な訳ですね。
しかし、ジャン=ピエール・ジュネ監督はそういう面も「多少」取り入れつつも、わざとツボを外した「オッフビート」なネタや笑いをちりばめている様に感じます。この辺りの判断はもう、ご覧になる方の趣味の違いの領域でしょうね。
映画を最後まで観た方には、きっとこの作品は家族を大切に思ったジャン=ピエール・ジュネ監督の優しさが印象に残るのでは、と思いました。少なくとも、僕にとって本作とは、家族が「もう一度家族になる」お話だと感じました。思わぬアクシデントによってバラバラになりかけた家族の絆。その細い糸を寄り合わせ、もう一度、たくましい絆にしてゆく事。それは発明では解決出来ない。それを発見した事自体、T・Sにとって、家族にとって、もっとも大きな大発明だったのかもしれませんね。
スピヴェットよく頑張ったね
アメリはオドレイ・トトゥの魅力全開でしたが、今作もスピヴェットのカイル・キャトレットくんが本当に可愛い。愛おしい。
科学のことになると饒舌になり、機転も利くし、10才と思えないほど天才なのだけど、
ちゃんと子供の可愛いらしさも出ていて、
他の方も書かれていましたが、ホームアローンのマコーレ・カルキンを思い出しました。
予告編でもジーンときましたが、
本編でもやはり涙してしまいました。
弟が死んだのは自分のせいだと思い悲しみを抱えるスピヴェットの気持ちに胸が苦しくなったり、あたたかい家族にほっこりしたり。
可愛い映画です。
ヘレナ・ボナム・カーター良かった。
脇を固めてるキャスト陣も皆、個性的で良かったです。
3Dが好評らしいので、
3Dで観れなかったことが唯一の残念点です。
家族ってば。
なぜみんな3Dを撮りたがるのか、いまだにまったく理解できない。クリストファー・ノーランのような監督はますます孤高になるばかりである。
本作を3Dで観ることになった。
観終わって、3Dであることを忘れる出来であった。
要は中身が良ければ、2Dで十分なのだ。昔の名作が良い例だ。
T.S.は自分の理論を形にした図面をスミソニアン協会に送る。それが賞を受けることになり、モンタナからワシントンへ単身向かうことにする。
ジャン・ピエール=ジュネ監督の眼差しはいつもながら優しい。T.S.の家族はちょっと変わっているのだが、それも優しく受け入れている。
T.S.の双子の弟が銃の事故で落命していることが、家族に、特にT.S.に影を落としている。
ひとり旅ではいろいろな人と出会い、T.S.なりに成長していく。
スミソニアン協会でのT.S.のスピーチは胸を打つ。
そして、家族は、面倒だけどいいものである。
ほっこり。
是非3Dで!!!
飛び出す絵本のような楽しい映画でした!
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