「まあまあだった」天才スピヴェット 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
まあまあだった
クリックして本文を読む
3Dは好きじゃないので2Dで見た。
ジュネ監督の新作と言うのでまたこってりした映画なのかなと身構えていたらそうでもなかった。今時、ホーボーでしかも子供がそんな行為をするというのがちょっと面白かった。子供のロードムービー。
主人公は発明の天才なのだが、それほど天才性が発揮されておらず、もっと天才ぶりをたくさん見たかった。常軌を逸した天才でも現実味がなくなってしまうので、このくらいがちょうどいいのかもしれない。しかしだとしたら、他の面で面白味を感じさせて欲しい。
双子の兄弟が死んでしまった事が大きなテーマとなっている。そのことにそれほど深く感情が入っているような表現とは感じられず、物語の面白味に子供の死を扱うのはいかがなものかと思う。扱いの軽さが、それほど作品を重々しいものにしていないのが魅力なのかもしれない。
つまらなくはないし、そこそこ面白かったけどあまり印象に残らず、すぐ忘れそうだ。
コメントする