「ノンストップ!」フライト・ゲーム 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
ノンストップ!
「96時間」以降、アクション映画に引っ張りだこのリーアム・ニーソン。
本作は、これまで出演したアクション映画の中でもベスト級なのでは?…と思うほど、終始楽しませて貰った。
NY発ロンドン行きの旅客機に乗り込んだ航空保安官ビル。
離陸直後、ビルの携帯に脅迫メールが届く。
1億5000万ドルを送金しなければ、20分ごとに乗客を殺すというものだった…。
犯人は?
目的は?
乗客全員が怪しい。
迫るタイムリミット…。
ハラハラドキドキの密室サスペンス。
「大空港」「エグゼクティブ・デシジョン」「エアフォース・ワン」「ユナイテッド93」…航空パニックものに外れナシ!
やがて本当に実行される殺人。
リセットされ、再び始まるタイムリミット。
全く正体掴めぬ犯人捜しに躍起になるビルの行動は常軌を逸していき、挙げ句の果てにはハイジャック犯として疑われてしまう…。
まさかビルの自作自演?
それとも、夢オチ? SFオチ?
あれこれヘンな想像までしてしまうが、心配無用。
監督は、秀逸ホラー「エスター」やニーソンと「アンノウン」で組んだジャウム・コレット=セラ。
監督らしい二転三転&どんでん返しストーリー。
旅客機に爆弾が!
爆発まで僅か。
機内が大混乱に陥る中、遂に判明した犯人。
ビルの怒りの鉄拳が炸裂する!
正直、犯人の正体と動機は唐突な印象を受けたが、墜落パニックと“リーアム・アクション”で、クライマックスのスリルは最高潮に。
まさしく原題通り、ノンストップ!なエンタメ快作!
それにしても…
客室乗務員の一人ルピタ・ニョンゴは「それでも夜は明ける」でオスカーを受賞する前、ビルを手伝う隣席の女性に今年のオスカー主演女優賞最有力のジュリアン・ムーア。
本作のキャスティングディレクターは目利きか? 偶然か?