「動機の扱いはもっと丁寧に・・・」フライト・ゲーム よしさんの映画レビュー(感想・評価)
動機の扱いはもっと丁寧に・・・
国際線に乗り込んだ航空保安官の携帯に送られて来た「殺害予告」と「1億5千万ドル」を要求するメッセージ。犯人に翻弄されながら、乗客を守る為に奮闘する保安官の物語。
犯人との心理戦、容疑者は100人を超える乗員乗客、疑心暗鬼になる乗客の視線。犯人に翻弄され苛立ち、焦る保安官役をニーソンが好演します。
犯人も最後まで分からず、かと言って伏線等を完全無視する無茶はしておらず、最後まで飽きさせません。
アクションも、格闘から大掛かりなものまでしっかりと魅せていて、こちらも好感です。
それでもやや抑え目の標準点を付けた理由は幾つかありますが、一番大きなところは「犯人の動機」「主人公を狙った理由」の明示が不十分だったこと。肝心のところなのに、雑に扱われたようで残念に感じました。
また、やや犯人側の仕掛けに無理を感じたことも、少し乗り切れなく感じた理由です。
主人公が、或は本部が、犯人の想定通りに動かなければ、意味をなさない作戦だったようにも思います。
個人的には、ニーソンは「外れはないけど、大当たりもない」役者さん。この映画もそんな評価に落ち着いてしまいました。
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