ジゴロ・イン・ニューヨーク

劇場公開日:2014年7月11日

ジゴロ・イン・ニューヨーク

解説・あらすじ

「バートン・フィンク」「オー・ブラザー!」といったコーエン兄弟監督作品や、「トランスフォーマー」シリーズなどでも知られる個性派俳優ジョン・タトゥーロが監督・脚本・主演、ウッディ・アレンを共演に招いてニューヨークを舞台に描いたコメディ。今にも潰れそうな店をなんとかしたいと悩むブルックリンの本屋の店主マレーは、花屋を営む友人フィオラヴァンテをジゴロに仕立て上げ、男娼ビジネスを始めようと思いつく。戸惑うフィオラヴァンテを説き伏せジゴロビジネスを開始すると、予想外に好評を博し、裕福な女性たちが次々と虜になっていく。ところが、そんなジゴロがある未亡人と恋に落ちてしまい……。アレンがカメオ出演を除いて自身の監督作以外に出演するのは、「ヴァージンハンド」以来13年ぶりとなる。

2013年製作/90分/PG12/アメリカ
原題または英題:Fading Gigolo
配給:ギャガ
劇場公開日:2014年7月11日

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映画レビュー

3.5 【”真なるジゴロは、女性の性欲だけでなく乾いた心をも潤す。”今作はジゴロ家業を始めた中年男二人が、女性に潤いを与える様を描いた小粋な会話も魅力なる作品である。】

2025年8月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

知的

幸せ

■代々続いた本屋を閉店することになったマレー(ウディ・アレン)は、中年になっても定職につかずにいるフィオラヴァンテ(ジョン・タートゥーロ)を使ってジゴロ家業をすることを思いつく。
 意外にもフィオラヴァンテは人気を集め、すぐさま仕事は軌道に乗るが、フィオラヴァンテが未亡人アヴィガル(ヴァネッサ・パラディ)に恋してしまい、未亡人も彼に癒されて行く。

□鑑賞理由
・ヴァネッサ・パラディが見たかった。〇坊時代に彼女のセカンドアルバムを聴いて、好きになったから。我ながら嫌らしいガキであるが、今でも聴いているほどの名盤である。
 アンニュイな雰囲気と、美しいメロディに被さるやや舌ったらずなウィスパーボイス気味の蠱惑的なボーカルが魅力である。
 ”ホモ舐め”レニー・クラヴィッツや、ジョニーディップが惚れる筈である。ウーム。

◆感想

・いい年をしてチャラい、マレーを演じるウディ・アレンと、長身で渋いフィオラヴァンテを演じるジョン・タートゥーロのコンビが絶妙である。

・フィオラヴァンテは、ポン引きとなったマレーの紹介での初仕事でDr.パーカー(シャロン・ストーン)を満足させ、大金を得る。

・そして、未亡人アヴィガルと出会い、二人は惹かれて行く。彼女は夫との間に6人の子をもうけていたが、心は空っぽであった。
 そこに現れたフィオラヴァンテは彼女の心を満たして行く。
 だが、彼女の幼馴染で、アヴィガルの事が好きな警官のドヴィ(リーヴ・シュレイバー)は、その事をラビに告げマレーは、ラビたちの前に連れ出されるのである。姦淫をそそのかした者として。

<だが、アヴィガルはフィオラヴァンテに別れを告げ、アヴィガルはドヴィが運転するパトロールカーに乗るのである。
 今作は、ジゴロ家業を始めた中年男二人が女性に潤いを与える様を描いた小粋な作品なのである。>

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NOBU

3.0 ほとんどウッディ・アレン

2025年7月20日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

久しぶりにウッディ・アレンの映画でも観てみようとふと鑑賞。
観始めていきなり、あれっ監督はジョン・タトゥーロ!?と肩透かし。しかし続くテロップでやたらとキャストが豪華と知り、それならばせっかくだしと気を取り直して観続けることに。
音楽の感じは良いし会話も面白い。この感じは…気がつけば完全にウッディ・アレン監督作品を観ているつもりに!? ジョン・タトゥーロのウッディ・アレン監督への強い憧れが作風に現れたのか、ウッディ・アレンの独特な存在感がそう思わせたのか。そもそもこれって、ジョン・タトゥーロが撮った意味はあるのか…。
いずれにしても、クセは強いが名迷演技のオンパレード!? それなりに楽しめた。秋に観ればもっと良かったかも。

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いけい

3.5 ジョン・タトゥーロのあまり見ない一面

2023年11月8日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

ジョン・タトゥーロといえばどちらかといえば3枚目役、ひょうきんな役、変わり者の役、そんなイメージだ。
そんな彼が自ら監督脚本主演で、ジゴロの役を演じる。一体どんな変化球が飛び出すのかと、変な方向に期待があった。
しかし蓋を開けてみれば、意外と(と言ったら失礼だが)標準的なラブロマンス作品で、ウッディ・アレンが演者として出ていることもありウッディ・アレン作品のような雰囲気すら感じるストレートな作品だった。

ただまあユダヤ人コミュニティを絡めているあたりは一筋縄ではいかない感じはある。
しかし、全くユダヤ教のことが分からなくとも問題ない程度のスパイスで、逆にこんなテーマも盛り込んでくるのかと、ジョン・タトゥーロの意外な一面を見た気がした。

映像は80年代のロマンス映画を思わせるようなレトロな雰囲気で色彩感覚もいい。
古く乾いた空気感が不思議と静かな恋愛とマッチし、大人のロマンスとして昇華している。
ジョン・タトゥーロの監督作としては2本目くらい?だが、もっと撮ってくれてもいいのにと感じた。

傑作ではないし、強い見所もないけれど、観て損はない堅実な一本。
私のようにジョン・タトゥーロ好きには、イケメンオーラを醸し出す意外な彼を見られるというだけでもオススメ。かもしれない。

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つとみ

4.5 こんな男に逢ってみたい

2023年6月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

知的

幸せ

ウッディ・アレンが出てるけど、あくまでも役者としてであり
ウッディ・アレン毒は溢れていないので、
それが好きな人にはもしかしたら物足りないかもしれないけど
それが辛すぎる私にとってはとても素敵な映画でした。

ジゴロと言うと女を喰いものにしている様な印象があるけれど
実際のジゴロは、この映画の様に女心を熟知してないと
なかなか勤まるもんじゃないんでしょうね。
セックスの技だけで女心が掴めるもんじゃ無いですわ。

ウッディ・アレン演じるマレーに
ジゴロに仕立て上げられるフィオラヴァンテは
最初はすっごく戸惑っていたけど、実際にフタを開けてみれば
初めての男性に戸惑う中年女性の気持を揶揄するでなく
とても暖かく自然にそう言う行為に持って行く。

そう、女性に対してとても誠実なのだ。

お金の関係とは言え、お金を出しても何かを求める女心を
見下したりぜず、丁寧に汲み取り、優しく寄り添うように
暖かい肌と肌のふれあいに誘い込む。
これは出来そうで出来ない。
こんな男となら、もう一度恋がしてみたいと思う。
私が客なら本気で惚れちゃうかも…。

ユダヤ教の事を知らないと解り辛い部分もあるんだけど
そこはちょっと脇に置いても、
バネッサ・パラディ演じる未亡人アヴィガルの熱い涙の意味が
胸に刺さってしまう中年女性は多いと思う。

男性より、女性の方がこの映画を好きになるかも…。

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星のナターシャnova

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