劇場公開日 2014年9月6日

  • 予告編を見る

「家族たちよ」チング 永遠の絆 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5家族たちよ

2017年10月29日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

興奮

監督と主演が12年振りに続投しての続編。
主軸となるストーリーはまるで『アウトレイジ』。
ジュンソクが大友で、17年振りに出所し、かつての子分が副会長(例えば加瀬亮)となってのさばり…。
ヤクザ同士の抗争、バイオレンスも彷彿。
ヤクザ映画としては上々だが、前作のような心揺さぶられる男たちの壮絶な友情劇はちと薄れた。
その代わり、3世代に渡る物語。
ジュンソクとその父で先代の若き頃はさながら『ゴッドファーザーPARTⅡ』のマイケルと若き頃のヴィトー。
ジュンソクが面倒見る事になる青年ソンフンがドンスの息子とはちと安直な設定な気もするし、ソンフンと親友たちのドラマをジュンソクやドンスらのドラマほど描ききれてないのも惜しい。
しかし、ジュンソクとソンフンの関係こそ本作の最大の見所。
単なる兄貴と子分を超え、亡き“チング”の息子への擬似親子のような眼差し、父の仇…。
共に似た過ちに苦悩し、“チング”であり父の死の真相…。
共に飢え、貧しきに耐え、死ぬ思いをし、共に涙を流す。
家族たちよ。

近大