マイ・ブラザー 哀しみの銃弾のレビュー・感想・評価
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Lee Mosesの"Bad Girl"
何気に豪華な女優陣に大御所感が漂うJ・カーンの存在に対して主役の兄弟二人が地味なキャスティング。
あの年代を象徴する楽曲が流れるがどの場面にもイマイチ効果的に使われていないのが残念。
何の躊躇も無く犯罪の世界に戻ってしまう兄に落胆する弟と兄弟仲も冷め切っている様で互いを守る行動を取る兄と弟。
70年代のアメリカ犯罪映画の雰囲気に渋みもあるが子供時代の描写をもうチョイ入れてテンポ良いカットでスコセッシのようにとは言わないが!?
それでも兄弟
前科者の兄と警官の弟、彼らを取り巻く人間模様を描いた犯罪ドラマ。
兄弟役のクライヴ・オーウェンとビリー・クラダップを筆頭に、兄の前妻にマリオン・コティヤール、新しい恋人にミラ・クニス、弟の元恋人にゾーイ・サルダナ、兄弟の姉にリリ・テイラー、父親にジェームズ・カーンと豪華キャストが揃い、彼らが織り成す重厚な人間ドラマでもある。
兄のクリス。殺人罪で服役していて出所、弟の計らいで職にも就き、新しい恋人も出来たが、過去の犯罪歴で失職。昔の仲間と共に再び犯罪に手を染める…。
弟のフランク。真面目で優秀な警官。兄を自分の家に招き入れ、仕事も世話する。ある時逮捕した男の妻がかつての恋人。再び愛し合うようになるが…。
ある事件の場で、犯罪者と警官として相対する兄弟。
弟はかつての恋人と新天地に向かうが、現夫が命を狙う。
その時、兄は…?
弟が寛容に見えて、兄に複雑な心境なのは明白。
家族ではあるものの、兄のように愚かになりたくない。
兄は確かにろくでなし。犯罪者。人殺し。
が、ラスト…。
弟の為に手を下した微笑みに、一筋縄ではいかない兄弟の深い絆を感じた。
1970年代ブルックリン。
時代とやるせないムードが後を引く。
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