エージェント・ヴィノッド 最強のスパイのレビュー・感想・評価
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インドの007
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主人公はインドの諜報機関RAWの腕利きエージェント、映画はさしずめインドの007と言ったところだろうか、ボンドほど洗練されておらずワイルドさが売りのようだ。謎の美女が絡むのもお約束だが風紀的には007ほど乱れていないのは宗教上なのかもしれませんね。
冷戦時にソ連で作られたスーツケース型小型核爆弾が武器商人に渡っていたらしい、モスクワで武器商人が殺され何者かに奪われたというのが事件の発端。爆弾を追ってロシア、モロッコ、ラトビア、パキスタンと転々とするし、ボリウッドお約束の歌や踊りも入るから2時間37分の長丁場。
(以下ネタバレ)
定番のアバンタイトルはアフガンの収容所からの脱出劇、ちゃんと伏線にもなっているから芸が細かい。
この手のテロ追跡映画は多く作られてきたのでプロットもシーンも既視感は拭えないもののコメディタッチやアクション・シーンをふんだんに散りばめて伏線回収も抜かりなく結末もひとひねりとよく研究して作られています。
ただ無駄に長いのは頂けません、インド映画だから狙われるのはインドだろうとは誰でも想像がつくのだが曖昧にして引っ張ります、謎の美女は敵か味方か?、一度奪った起爆装置を易々と奪われたりと中盤は辛い展開。時限爆弾のカウント・ダウンで気を揉ますのも007のお約束なのですが、総じて、この監督、気を揉ます名人かもしれません。
悪いのは金儲けを企む輩とし正面切ってパキスタン政府の関与としている訳では無いがパキスタンでは上映禁止になったとか、そりゃー出汁に使われるのは面白くはないでしょうね。そういう意味ではきわもの的な作品なのかも知れません。
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