「名優が脇を支える作品」ソロモンの偽証 前篇・事件 foolさんの映画レビュー(感想・評価)
名優が脇を支える作品
主要キャストには、目立つ子や有名子役は
存在しない。
主演の藤野涼子ですら、特に目立つ訳ではなく
それだけに、普通の中学生が波紋を起こすという
構図が際立っている。
周囲の、教師、親、警察官には名優を配し
作品を締めている感じ。
永作博美、黒木華は壊れた役を演じ
田畑智子、小日向文世が落ち着いた演技で
質を上げている。
安藤玉恵のキレっぷり、流石です。
『口先だけの偽善者って言うんだ
お前みたいな奴が1番悪質なんだよ』
という台詞は、胸に刺さったなぁ
発端は虐め
未熟な中学生の考えで取った行動が
周りを巻き込んで行き
血だらけにされた心で、中学生の最大限の知恵で
裁判という行動を起こして行く。
前後編、四時間をかけてじっくりと
真相に迫るべく奔走する。
間延びした印象もあるが、経過の流れを
丁寧に追う事で、じっくりと表現していて
飽きる事なく見る事が出来る。
もう、4〜5回は見てるかなー
藤野涼子のまっすぐな目が、未熟ながらも
真剣で強い。
いい映画です。
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