「後編を見る前と後で感じ方が変わるかも」ソロモンの偽証 前篇・事件 mimiccuさんの映画レビュー(感想・評価)
後編を見る前と後で感じ方が変わるかも
物語のピークである後半の学校裁判に向かって伏線を張って煽っていくのが前編なので、単体としてどうかは判断が難しい。特に目立ったのは、三宅役の石井。いじめられるシーンの凄惨さから一転、不敵な笑い方や松子への詰め寄り方や保健室での藤野に対して無表情カーテンのホラー感等演技力の高さを感じた。大人たちの対応やいやに明るい過去のシーンも物事の半分しか伝えてない感はひしひしと。藤野の事件を追及する眼差し、死んだ柏木のいまいち掴みきれない性格など生徒達の役者が揃っていくのが高揚感があった。大人側は、弱々しい印象の森内先生(黒木華)、バブルっぽいヤンママの永作、熱血漢の北尾先生(松重豊)、生徒に嫌われやすいだろうと推測される声の張り方の高木主任(安藤玉恵)、あとイヤミ課長(木下ほうか)らが印象的。
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