まほろ駅前狂騒曲のレビュー・感想・評価
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良さが出てないなぁ
便利屋は今日も大繁盛!?
TVシリーズも含めると通算3作目。
多田と行天の便利屋コンビも3年目を迎えたある日、厄介事が次から次へと!
行天の実の娘を預かる事になるわ、無農薬野菜を販売する胡散臭い団体の調査を依頼されるわ、さらにバスジャックに巻き込まれ…!?
本作品なら、一つのエピソードで充分映画として成り立てた筈。
よって、話が分散してしまった印象も否めない。(バスジャックは突然のコメディエピソード)
必然的に、二つのエピソードが中軸となる。
幼少時の経験で子供が嫌いな行天が、娘と向き合う事になる。
その幼少時と繋がりあるのが、例の胡散臭い団体の代表・小林。前進だった新興宗教団体時、共に暮らした仲。誘いの声をかける。
今回はさながら行天物語。
掴み所が無くて何考えてるのか分からないけど、多分答えは出ている。
きっと、過去は嫌いだ。
きっと、今は好きだ。
どう接していいか分からない娘も居るけど、変わらないなあなあな毎日と、腐れ縁の友が居る。
多田=瑛太、行天=松田龍平のコンビは、もはや名人芸!
松田龍平にとって行天は間違いなく当たり役の一つだろう。
高良健吾、新井浩文、真木よう子、麿赤兒、大森南朋、本上まなみ、第一作目の男の子ら“常連客”から“新客”永瀬正敏まで、豪華な面々。
サスペンスフルな大事件が起こる訳でもない。
ゆるい笑いと、変化球のいい台詞と、しみじみとした心地良さ。
この世界観、やっぱり好きだな。
邦画バディムービーはほぼ皆無、寅さんやゴジラや釣りバカなど長寿シリーズ映画が終了した昨今(ゴジラはまたやるけど)、続けられるだけ二人のコンビがまた見たい。
残念
『まほろ駅前多田便利軒』
所々の台詞が深い。
なんとも評価しがたい
安心して世界観に浸れるキャラクター
画面の中で生きるキャラクターとは、彼らのことをいうのではないかと思う。
本編を見ていて、脚本があるようでないような、台詞のようで独り言のような、演出のようで監督が不在のような。
そんな印象を受けるほど、瑛太と松田演じる多田と行天がスクリーンの中で生き生きとしている。
前作ではあまり語られなかった行天の過去や、本性などが垣間見れる本作。(ドラマ版をみてないから行天のことよくわからん)
行天ファンにはたまらない内容かもしれないけれど、行天のミステリアスさに惹かれていた私にとっては、少しイメージが明確になりすぎたなぁと。
まぁ、やっぱり何考えているのかよくわかんないんだけどね。
この物語は一見ほのぼのとしているけれど、映画評論にも書いてあった通り、行天の小指の傷と同じで“不恰好でもギリギリつながっている”ような世界観なんじゃないかなと思う。取り立てて大きな事件が起こるわけでもないけど、決してへらへら笑いながら幸せな日々を過ごしているわけでもない。
鑑賞後に、なにか一つしこりを残していくような、そんな映画。
ファンのひとはどうぞ
劇場一作目、テレビドラマシリーズときて、劇場二作目のまほろシリーズ。多田と行天のコンビ好きなので期待して劇場へ。
相変わらずの長回しで独特のムード。お馴染みのキャストも変わらず出演。内容としては1作目の流れを汲んだ感じ。
しかし、バスのくだりはちょっとなぁ…。リアリティが無さ過ぎで感情移入できないレベル。
バディムービーとして二人の絡みと雰囲気を楽しむ映画として見るならいいけど、映画としてのバランスは悪い。脚本がちょっと雑ではないかな。
もうちょっと上手くできたハズと考えてしまう出来でした。
続編希望します
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