「人工知能と友達になれたら。。。」トランセンデンス mg599さんの映画レビュー(感想・評価)
人工知能と友達になれたら。。。
人工知能が人類を凌駕する、いわゆる「超越」をテーマに描く。
とはいえ、本作の場合、人工知能といってもある科学者の意識をアップロードしたものだから、純粋な人工知能ということにはならないのではないか。
監督のウォーリー・フィスターは、クリストファー・ノーランの映画の撮影を担っていた人で、そう思ってみると、「インセプション」や現在観ることができる「インターステラー」の予告編と、雰囲気が似ている。
ウィル(ジョニー・デップ)の意識を宿したA.I.の暴走を懸念する人々と、ある種共感できるが、まったく無条件で共感できるものではない。
科学の進歩は、たとえば原子爆弾や、身近なものでは原子力発電までいったわけだが、もはや我々は、たとえば電力なしでは生きていけないのではないか。
インターネットで世界は狭くなった。僕などは、携帯端末でいつでもネットとつながっている。それなしでは不安を感じるほどだ。
その先に、トランセンデンスがあるなら、それも宿命か、と思ってしまう。
マシンが、自己の中にある矛盾を受け入れるようになったとき、人類はひとつの転換点を迎える。
と、いろいろなことを考えさせられる映画であった。
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